【東京】都立高校の25年春の募集人員増減でどう変わる。

都内中学校の卒業予定者増減などに対応するため、毎年各学校の学級数を見直しています。来春の全日制課程の募集人員は、募集停止1校5学級減、募集開始等1校5学級増、学級増3校3学級、学級減11校11学級で差し引き8学級減、320人分が削減されます。

今回は中学卒業予定者が若干減ることに加えて、定員割れの都立高校が増加していることもあり、竹早など3校で3学級増加しますが、駒場をはじめ11校で11学級減となり、8学級分の定員が減らされます。

学校の規模や過去の増減の状況などから、普通科の学校中心に全体で調整してきましたが、9年前の晴海総合は普通科以外で初めての増加、8年前の芦花は単位制普通科でそれに続きます。2022年春は大幅な卒業生増に対応するため、普通科以外で4学級の増加が行われました。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向、定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが、それ以上に、前年の結果に影響を受けることが多いようです。

前年の倍率が高くなった学校は敬遠され、倍率が下がった学校は応募者が集まりやすくなります。

したがって、来年の入試が難しくなるか、やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。「2025春定員増減・推移」「2024年春都立高校 一般入試合格状況」を参考にしてください。

 

特に注意しなければならないのは、前年定員増で倍率が下がった学校で、来年定員が減る場合です。

今春入りやすかったため、定員減にも関わらず志望者が集まり、倍率が大きく上がり難化することが往々にしてあります。

今回は該当する学校がありませんが、今春定員減で倍率が上がった学校で、来春定員が増える場合は狙い目になるかもしれません。

倍率上昇への敬遠が、定員増の好感を上回る可能性があるからです。

【東京】都立高校の志望調査結果。24年春の入試状況はどう変わる。

今春入試の倍率は? 志望校は厳しくなる? それとも・・・

都立高校の志望予定調査結果が公表されました。今春の入試が「厳しくなるか」「やさしくなるか」のヒントになる資料です。

2024年春の入試では、全日制普通科でそれまで男女別定員だったものが、男女合同定員・選抜に変わりました。男女合わせた12年間の倍率の推移を見てみると1.39→1.39→1.40→1.42→1.41→1.39→1.35→1.35→1.32→1.32→1.31→1.32となっており、2016年の1.42倍をピークに緩やかに低下を続けてきましたが、今春はわずかですが上昇に転じました。中3卒業予定者は増えていますが、全日制から通信制への志望者が増え続けていることから、募集人員を減らしたことが倍率上昇の大きな原因と考えられます。近年低下が続いた原因として、都の私立高校に対する授業料軽減事業の軽減幅が大きくなったことがあげられます。私立通信制へ向かう流れも一段と進んでいます。

ただし、高校別に見ると志望者が増えた高校もあれば、減った高校もあり、募集人員の増減も考慮しなければなりませんが、志望予定調査結果から今春入試における人気の度合いをある程度知ることができます。8年前の2016年春に大きな入試制度変更がありましたが、その後制度自体の変更はありません。自分が受験を考えている高校の倍率が「上がるか」「下がるか」を知るヒントにもなるため、「倍率上昇・低下がひと目でわかる! 2024年春都立高校 志望者増減一覧」「地域別・偏差値別グラフ」でぜひ確認しておきましょう。

志望予定調査の結果を見るときのポイント

志望倍率上昇 ➡ 2024年入試の倍率上昇への不安があるが、「志望予定調査」の結果を見て受験生が敬遠し、思ったほど厳しくならない場合も。

志望倍率低下 ➡ 2024年入試の倍率低下を期待できるが、「志望予定調査」の結果を見て受験生が流入し、思ったほどゆるやかにならない場合も。

「倍率上昇・低下がひと目でわかる! 2024年春都立高校 志望者増減一覧」「地域別・偏差値別グラフ」

志望倍率が高い学校

(学年制普通科:1.50倍以上)

豊島2.37倍 本所2.14倍 三田2.01倍 城東2.01倍 広尾1.92倍 神代1.89倍 石神井1.83倍 竹早1.81倍 日野1.77倍 板橋1.75倍 小岩1.75倍 向丘1.71倍 青山1.70倍 深川1.69倍 昭和1.69倍 豊多摩1.68倍 竹台1.68倍 上野1.66倍 府中1.66倍 小金井北1.65倍 鷺宮1.63倍 調布南1.63倍 立川1.61倍 戸山1.61倍 目黒1.60倍 田園調布1.59倍 駒場1.58倍 北園1.57倍 江戸川1.57倍 小平南1.55倍 井草1.52倍 国立1.52倍 松が谷1.51倍 保谷1.51倍

 

 

【東京】都立高校の24年春の募集人員増減でどう変わる。

都内中学校の卒業予定者増減などに対応するため、毎年各学校の学級数を見直しています。来春の全日制課程の募集人員は、募集停止3校12学級減、募集開始等4校12学級増、学級増4校4学級、学級減14校14学級で差し引き10学級減、395人分が削減されます。

今回は中学卒業予定者が若干増えるが、通信制希望者の増加から、全日制への進学予定者が減ると見込まれるため、城東など4校で4学級増加しますが、三田をはじめ14校で14学級減となり、10学級分の定員が減らされます。

学校の規模や過去の増減の状況などから、普通科の学校中心に全体で調整してきましたが、8年前の晴海総合は普通科以外で初めての増加、7年前の芦花は単位制普通科でそれに続きます。前々年は大幅な卒業生増に対応するため、普通科以外で4学級の増加が行われました。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向、定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが、それ以上に、前年の結果に影響を受けることが多いようです。

前年の倍率が高くなった学校は敬遠され、倍率が下がった学校は応募者が集まりやすくなります。

さらに、今回は男女合同選抜が導入されるため、前年までの男女緩和枠20%に収まらなかった学校では、定員の増減とあわせて、男女別に難化や易化の予想を考えなくてはなりません。

したがって、来年の入試が難しくなるか、やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。「2024春定員増減・推移」「2023年春都立高校 一般入試合格状況」「2023年春都立高校 【男子】一般入試合格状況_グラフ」「2023年春都立高校 【女子】一般入試合格状況_グラフ」を参考にしてください。

特に注意しなければならないのは、前年定員増で倍率が下がった学校で、来年定員が減る場合です。

今春入りやすかったため、定員減にも関わらず志望者が集まり、倍率が大きく上がり難化することが往々にしてあります。

今回は該当する学校がありませんが、今春定員減で倍率が上がった学校で、来春定員が増える場合は狙い目になるかもしれません。

倍率上昇への敬遠が、定員増の好感を上回る可能性があるからです。

 

 

 

 

 

【東京】都立高校の23年春の募集人員増減でどう変わる。

都内中学校の卒業予定者増減などに対応するため、毎年各学校の学級数を見直しています。来春の全日制課程の募集人員は、募集停止1校2学級減、学級増が20校20学級、学科減2校2学級で差し引き16学級増、640人分の増加となります。

今回は中学卒業予定者が前年に続き大きく増えるため、白鷗が募集停止になり2学級減、竹早と広尾の2校で2学級減となりますが、三田を初め20校で20学級分の定員が増やされます。

学校の規模や過去の増減の状況などから、普通科の学校中心に全体で調整してきましたが、7年前の晴海総合は普通科以外で初めての増加、6年前の芦花は単位制普通科でそれに続きます。前年は大幅な卒業生増に対応するため、普通科以外で4学級の増加が行われました。今回は普通科のみの増減で中学卒業予定者の増加に対応しています。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向、定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが、それ以上に、前年の結果に影響を受けることが多いようです。前年の倍率が高くなった学校は敬遠され、倍率が下がった学校は応募者が集まりやすくなります。

したがって、来年の入試が難しくなるか、やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。「2023春定員増減・推移」2022年春都立高校 一般入試合格状況」「2022年春都立高校 【男子】一般入試合格状況_グラフ」「2022年春都立高校 【女子】一般入試合格状況_グラフ」を参考にしてください。

特に注意しなければならないのは、前年定員増で倍率が下がった学校で、来年定員が減らされる場合です。

今春入りやすかったため、定員減にも関わらず志望者が集まり、倍率が大きく上がり難化することが往々にしてあります。

今回は該当する学校がありませんが、今春定員減で倍率が上がった学校で、来春定員が増える場合は狙い目になるかもしれません。

倍率上昇への敬遠が、定員増の好感を上回る可能性があるからです。

来春、注意をしたいのは募集停止になる白鷗に近いレベルで比較的近隣の学校です。2学級分の受験生が向かう可能性があるためです。

【東京】都立高校の22年春 受験者平均点公表される。 受験生は要チェック。

過去問を解くうえで知っておかなければならないことは、その年その年で問題の難度が違うということ。 「ある年の過去問はできたのに、次の年の過去問はあまり解けなかった」とがっかりするのは間違いです。問題自体が難しかったのであれば、ほかの受験生が解いても同じことになるからです。
そこで参考になるのが入試平均点。その年の問題がやさしかったのか難しかったのかを確認しながら過去問に取り組んでいくと効果的です。
また、入試制度の変更にともなって受験者層が変わると平均点も変わるということに注意しましょう。推移表の下に、受験者層の変化を考える「ヒント」を掲載しましたので参考にしてください。

 東京都立高校 共通問題 過去の平均点 ─

5教科合計の平均点は近年もっとも高かった2018年から2021年まで3年続けて(2019~2021)下がっていました。しかし,2022年春は一転してやさしくなり、5教科の受験者平均は299.5点と前年よりおよそ17点高くなりました。過去問を古い年度から解くときに、2019→2020→2021年と点数が思うように上がらなかったとしても、力がついていないと落胆せずに、取りこぼしを防ぐ努力と工夫をすることが大切です。 逆に,2018年の問題を解いて高得点が取れたとしても,油断しないことです。なお、2021年は新型コロナ禍で出題範囲が縮小されていましたが、前年より25点低い282.3点に下がっていました。

東京都立 学力検査の受験者平均点(共通問題)

ヒント 自校作成問題実施校の受験者は、上記平均値に含まれません。2004年以前から実施していたのは日比谷・西・戸山・新宿・八王子東・国分寺・国立・青山・立川・墨田川。2005年から両国・白鷗、2007年から武蔵、2010年から富士・大泉が自校作成問題を始めました。2021年からは併設型中高一貫校の両国・白鷗・大泉が共通問題に戻りました。武蔵・富士は2020年、両国・大泉は2021年、白鷗は2022年を最後に高校募集を停止しています。

【東京】都立高校の23年春入試日程決まる。

出願期間が若干変わる以外は、入試日・合格発表日はいづれも変わりません。

以下は都教委ホームページより https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/release20220616_02.html

2023度東京都立高等学校入学者選抜の日程を、以下のとおりお知らせします。

なお、2023年度入学者選抜に係る詳細は、「令和5年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目」により、本年9月に公表する予定です。

1 推薦に基づく選抜

  令和5年度入学者選抜 令和4年度入学者選抜【参考】
出願受付期間間 令和5年1月12日(木曜日)~18日(水曜日) 令和4年1月12日(水曜日)~17日(月曜日)
実施日 令和5年1月26日(木曜日)・27日(金曜日) 令和4年1月26日(水曜日)・27日(木曜日)
合格発表日 令和5年2月2日(木曜日) 令和4年2月2日(水曜日)
  • (注1)都立国際高校における国際バカロレアコースの入学者選抜についても上記日程で実施する。ただ
    し、入学願書は学校へ持参することとし、出願受付期間は1月23日(月曜日)及び24日(火曜日)とする。

2 学力検査に基づく選抜

(1)第一次募集及び分割前期募集(注2)

  令和5年度入学者選抜 令和4年度入学者選抜【参考】
出願受付期間 令和5年2月1日(水曜日)~2月7日(火曜日) 令和4年1月31日(月曜日)~2月4日(金曜日)
実施日 令和5年2月21日(火曜日) 令和4年2月21日(月曜日)
合格発表日 令和5年3月1日(水曜日) 令和4年3月1日(火曜日)

 

(2)分割後期募集及び全日制第二次募集(注2、3) ※入学願書は窓口への持参により受付

  令和5年度入学者選抜 令和4年度入学者選抜【参考】
出願受付日 令和5年3月6日(月曜日) 令和4年3月4日(金曜日)
実施日 令和5年3月9日(木曜日) 令和4年3月9日(水曜日)
合格発表日 令和5年3月15日(水曜日) 令和4年3月15日(火曜日)

 

【東京】都立高校の22年春入試、募集人員の推移に注意しよう

都内中学校の卒業予定者増減などに対応するため、毎年各学校の学級数を見直しています。来春の全日制課程の募集人員は、募集停止4校10学級減、学級増が32校33学級、学科改編4校6学級で差し引き29学級増、1140人分の増加となります。

今回は中学卒業予定者が大きく増えるため、両国、大泉、田柄普通科・外国文化コース、五日市普通科・言葉と情報コースが募集停止になり10学級減となりますが、竹早を初め32校で33学級分の定員が増やされます。学科改編では田柄、五日市で6学級増、立川普通科の1学級を新設の創造理数科に、大島海洋国際の国際科が水産科に改編されます。

学校の規模や過去の増減の状況などから、純粋な普通科の学校中心に全体で調整してきましたが、6年前の晴海総合は普通科以外で初めての増加、5年前の芦花は単位制普通科でそれに続きます。今回は大幅な卒業生増に対応するため、普通科以外で4学級の増加が行われます。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向、定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが、それ以上に、前年の結果に影響を受けることが多いようです。

前年の倍率が高くなった学校は敬遠され、倍率が下がった学校は応募者が集まりやすく

なります。

したがって、来年の入試が難しくなるか、やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。「2022春定員増減・推移」「2021年春都立高校 一般入試合格状況」「2021年春都立高校 【男子】一般入試合格状況_グラフ」「2021年春都立高校 【女子】一般入試合格状況_グラフ」    ←それぞれをクリックするとグラフが表示されます。

今回は該当する学校はありませんが、特に注意しなければならないのは、前年定員増で倍率が下がった学校で、来年定員が減らされる場合です。

今春入りやすかったため、定員減にも関わらず志望者が集まり、倍率が大きく上がり難化することが往々にしてあります。

逆に今春定員減で倍率が上がった学校で、来春定員が増える場合は狙い目になるかもしれません。

倍率上昇への敬遠が、定員増の好感を上回る可能性があるからです。

来春、注意をしたいのは募集停止になる両国や大泉に近いレベルの学校です。それぞれ2学級分の受験生が向かう可能性があるためです。

【東京】都立高校の22年春入試、新型コロナ対応について

2022年度東京都立高等学校入学者選抜等における新型コロナウイルス感染症への対応について

2022年度東京都立高等学校入学者選抜等においても、2021年度東京都立高等学校入学者選抜等における新型コロナウイルス感染症への対応と同様の対応を行いますので、お知らせします。

ただし、今年度は東京都内中学校等の一斉臨時休業は実施されていないことから、出題範囲についての配慮は行いません。

1 2022年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定

特別枠募集について、文化・スポーツ関係の行事、大会、資格・検定試験等が中止、延期又は規模縮小等となり、出願に影響する場合は、各学校が個別の相談に応じることとする。

2 2022年度東京都立高等学校入学者選抜

項目 内容
·     (1) 出願手続(入学願書等提出方法) 推薦に基づく選抜及び第一次募集・分割前期募集(チャレンジスクール及び定時制課程単位制の選抜も含む。以下「第一次募集」という。)において、入学願書等の書類は、原則として郵送により提出する。

なお、一部の都立高校において、インターネットを活用した出願方法を試行する。

·     (2) 検査日時 推薦に基づく選抜及び第一次募集における検査は、原則として1日で実施する。

また、第一次募集において、検査間の休憩時間を30分とする(学力検査を行わない学校を除く。)。

·     (3) 合格者の発表 合格者の発表は、合格者の受検番号を都立高校内に掲示することに加え、ウェブサイトへの掲載も実施する。
·     (4) 本人得点の開示及び学力検査における答案の開示 本人得点等の開示に関して、不合格者からの申請受付は、入学手続が終了した翌日から受け付ける。合格者からの申請受付は、2022年5月からを予定している。

なお、定時制第二次募集以降の募集については、引き続き、当該募集における合格発表日から申請を受け付ける。

·     (5) 推薦に基づく選抜 一般推薦における検査内容は、志願者全員に実施する個人面接のほか、小論文又は作文、実技検査、その他学校が設定する検査のうちから、当該都立高校長が定めたいずれか一つ以上の検査により実施することとし、集団討論は実施しない。

また、文化・スポーツ等特別推薦の基準に、大会の実績や、資格・検定試験等の成績に関わる内容を含めず、「実績等を証明する書類等の写し」の提出も求めない。

·     (6) インフルエンザ等学校感染症罹患者等に対する追検査 インフルエンザや新型コロナウイルス感染症等の感染者のほか、新型コロナウイルス感染症への感染が疑われる者として学校保健安全法第19条により中学校が出席停止を行った者なども追検査の対象者に含める。

なお、追検査の応募資格を有する者が、インフルエンザ等のため、出願した追検査を受検することができなかった場合(分割前期募集及び分割後期募集の双方を同様の理由で受検できなかった場合を含む。)は、追々検査を実施する。

※ 詳細については、9月公表予定の2022年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目等に定める。

【東京】都立高校の21年春までの募集人員増減の推移を見ておこう。 

都内中学校の卒業予定者増減などに対応するため、毎年各学校の学級数を見直しています。来春の全日制課程の募集人員は、新設1校4学級、募集停止2校4学級、学級減が31校31学級で差し引き31学級減、1220人分の減少となります。

今回は中学卒業予定者が大きく減るため、都立高校改革推進計画に基づく新設により4学級増える赤羽北桜以外は、富士と武蔵が募集停止になり4学級減、墨田川を初め31校で1学級分の定員が減らされます。

学校の規模や過去の増減の状況などから、純粋な普通科の学校中心に全体で調整してきましたが、5年前の晴海総合は普通科以外で初めての増加、4年前の芦花は単位制普通科でそれに続きます。3年前は赤羽商業が新たな家庭・福祉系の学校に生まれ変わるため、募集停止になっています。今回は大幅な卒業生減に対応するため、前年同様に普通科以外での学級減が目立ちます。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向、定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが、それ以上に、前年の結果に影響を受けることが多いようです。

前年の倍率が高くなった学校は敬遠され、倍率が下がった学校は応募者が集まりやすくなります。

したがって、来年の入試が難しくなるか、やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。「2021春定員増減・推移」「2020年春都立高校 一般入試合格状況「2020年春都立高校 【男子】一般入試合格状況_グラフ」「2020年春都立高校 【女子】一般入試合格状況_グラフ」

今回は該当する学校がありませんが、特に注意しなければならないのは、前年定員増で倍率が下がった学校で、来年定員が減らされる場合です。

今春入りやすかったため、定員減にも関わらず志望者が集まり、倍率が大きく上がり難化することが往々にしてあります。

逆に今春定員減で倍率が上がった学校で、来春定員が増える場合は狙い目になるかもしれません。

倍率上昇への敬遠が、定員増の好感を上回る可能性があるからです。

来春、注意をしたいのは募集停止になる富士や武蔵に近いレベルの学校です。それぞれ2学級分の受験生が向かうためです。

【東京】都立高校の20年春までの募集人員増減の推移を見ておこう。 

都内中学校の卒業予定者増減などに対応するため、毎年各学校の学級数を見直しています。来春の全日制課程の募集人員は、募集停止2学科8学級減、1学級減が26校、2学級増が1校で差し引き6学級減、1225人分の減少となります。

今回は中学卒業予定者が大きく減るため、都立高校改革推進計画に基づく学科の改編により2学級増える五日市以外は、竹早を初め26校で1学級分の定員が減らされます。

竹早、広尾、東大和は4年前に定員を増やしましたが、翌年に減らし、前年に4年ぶりの増加しましたが、今回再び減りました。学校の規模や過去の増減の状況などから、純粋な普通科の学校中心に全体で調整しています。4年前の晴海総合は普通科以外で初めての増加、3年前の芦花は単位制普通科でそれに続きます。2年前は赤羽商業が新たな家庭・福祉系の学校に生まれ変わるため、募集停止になっています。今回は荒川商業総合ビジネス科、五日市の商業化が募集停止になるほか、大幅な卒業生減に対応するためか、普通科以外でも学級減が行われています。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向、定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが、それ以上に、前年の結果に影響を受けることが多いようです。前年の倍率が高くなった学校は敬遠され、倍率が下がった学校は応募者が集まりやすく なります。

したがって、来年の入試が難しくなるか、やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。

特に注意しなければならないのは、前年定員増で倍率が下がった学校で、来年定員が減らされる場合です。今春入りやすかったため、定員減にも関わらず志望者が集まり、倍率が大きく上がり難化することが往々にしてあります。

逆に今春定員減で倍率が上がった学校で、来春定員が増える場合は狙い目になるかもしれません。倍率上昇への敬遠が、定員増の好感を上回る可能性があるからです。

東京都立高校入試 過去5年間の倍率推移

都立高校の8年間の学校別募集人員推移

【東京】都立高校の受験者平均点の推移。過去問を解く受験生は必見。

過去問を解くうえで知っておかなければならないことは、その年その年で問題の難度が違うということ。 「ある年の過去問はできたのに、次の年の過去問はあまり解けなかった」とがっかりするのは間違いです。問題が難しかったのであれば、ほかの受験生が解いても同じことになるからです。
そこで参考になるのが入試平均点。その年の問題がやさしかったのか難しかったのかを確認しながら過去問に取り組んでいくと効果的です。
また、入試制度の変更にともなって受験者層が変わると平均点も変わるということに注意しましょう。推移表の下に、受験者層の変化を考える「ヒント」を掲載しましたので参考にしてください。

 東京都立高校 共通問題 過去の平均点 ─

5教科合計の平均点は2014年まで3年続けて(2012~2014)下がっていました。しかし,2015年春は一転して近年では最もやさしくなりました。5教科の受験者平均は309.5点と前年よりおよそ22点高くなっていました。全校にマークシート方式が導入された2016年は5教科の受験者平均は302.1点と前年より7.4点低くなり、2017年はさらに前年より4.0点下がって、2011年に近い点数になっています。過去問を古い年度から解くときに、2011→2012→2013→2014年と点数が思うように上がらなかったとしても、力がついていないと落胆せずに、取りこぼしを防ぐ努力と工夫をすることが大切です。 逆に,2015年や2018年の問題を解いて高得点が取れたとしても,油断しないことです。2015→2016→2017年と難化していましたが、2018年の323.4点は2003年以降最も易しくなりました。2019年は307.5点と約16点難化して、2015年に近い難度になっています。

東京都立高校 受験者平均点推移(共通問題)

ヒント 自校作成問題実施校の受験者は、上記平均値に含まれません。2004年以前から実施していたのは日比谷・西・戸山・新宿・八王子東・国分寺・国立・青山・立川・墨田川。2005年から両国・白鷗、2007年から武蔵、2010年から富士・大泉が自校作成問題を始めました。

【東京】都立高校の13年春~19年春までの募集人員増減の推移を見ておこう

都内中学校の卒業予定者増減などに対応するため,毎年各学校の学級数を見直しています。来春の全日制普通科の募集人員は1学級減が9校,1学級増が3校で差し引き6学級減,240人分の減少となります。

竹早、広尾、東大和が定員を増やす一方,青山、江戸川、狛江などで1学級分の定員が減らされます。

竹早、広尾、東大和は3年前に定員を増やしましたが、翌年に減らし、3年ぶりの増加です。青山、向丘、江戸川は前年に増やしましたが、再び削減。東、日本橋、久留米西、東村山西、狛江は2年前に増やしましたが来春は削減。学校の規模や過去の増減の状況などから、純粋な普通科の学校中心に全体で調整しています。3年前の晴海総合は普通科以外で初めての増加、前々年の芦花は単位制普通科でそれに続きます。前年は赤羽商業が新たな家庭・福祉系の学校に生まれ変わるため、募集停止になっています。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向,定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが,それ以上に,前年の結果に影響を受けることが多いようです。

前年の倍率が高くなった学校は敬遠され,倍率が下がった学校は応募者が集まりやすくなります。

したがって,来年の入試が難しくなるか,やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。

特に注意しなければならないのは,前年定員増で倍率が下がった学校で,来年定員が減らされる場合です。

今春入りやすかったため,定員減にも関わらず志望者が集まり,倍率が大きく上がり難化することが往々にしてあります。

逆に今春定員減で倍率が上がった学校で,来春定員が増える場合は狙い目になるかもしれません。

倍率上昇への敬遠が,定員増の好感を上回る可能性があるからです。

東京都立高校 募集人員の推移(2013~2019) 

都立高校 学級数推移(2013年~2019年)         

東京都立高校入試 過去4年間の倍率推移 

【東京】  一般入試 出願締め切る(再提出前) ・・・

都立高校の一般入試の出願がいったん締め切られました。前年と大きく変わっている学校が数多く見受けられます。12月の志望調査結果と大きく変わっている学校もあるため,注意しましょう。

今回の応募状況を見て,2月14日に取り下げ,2月15日に再提出することができます。

全日制普通科(コース,単位制,島しょ,海外帰国生を除く106校)の8年間の倍率の推移を見てみると男子1.57→1.51→1.54→1.55→1.56→1.57→1.57→1.55倍,女子が1.62→1.61→1.58→1.61→1.58→1.64→1.59→1.58倍となっており,男子はわずかな上昇傾向にありましたが今回は低下,女子は隔年で上下していましたが、今回は続けて低下しました。

ただし,一校一校見ていくと応募者が増えた高校もあれば,減った高校もあります。募集人員の増減の影響もあるため,倍率の推移を比べるとよいでしょう。今回の結果と私立高校の合格状況を考慮して,取り下げ・再提出をする受験生が出てくるため,応募倍率はさらに変わります。応募が確定したあと学校によっては欠席者が多数出ます。最終的に合格者数が公表されてから実質倍率(受験者÷合格者)を算出することができます。取り下げ・再提出を検討する場合は十分な注意が必要です。

「2018年春都立高校 一般入試応募状況」「2018年春都立高校 地域・偏差値別増減グラフ【男子】」「2018年春都立高校 地域・偏差値別増減グラフ【女子】」を参考にしてください。

一般入試応募状況を見るときのポイント

応募倍率上昇 ➡ 2018年入試の倍率上昇への不安があるが,「応募倍率」を見て受験生が敬遠し,思ったほど一般入試が厳しくならない場合も。

応募倍率低下 ➡ 2018年入試の倍率低下を期待できるが,「応募倍率」を見てを見て受験生が流入し,思ったほど一般入試がゆるやかにならない場合も。

■倍率が高い学校(普通科) 男子2.19倍以上  女子2.20倍以上

男子 戸山2.52倍 広尾2.46倍 日比谷2.38倍 三田2.21倍 小金井北2.21倍 北園2.19倍 足立東2.19倍

女子 広尾2.53倍 三田2.48倍 東村山2.41倍 北園2.39倍 足立東2.26倍 鷺宮2.25倍  目黒2.20倍

18春・都立応募状況(志願変更前締切)

2018【都立男子】地域別・偏差値別増減_グラフ

2018【都立女子】地域別・偏差値別増減_グラフ

●都立高校 推薦入試の応募状況 志望校の倍率は?

いよいよ始まる 都立高校入試 推薦の出願が締め切られる ・・・

都立高校の推薦の出願が締め切られました。かなりの高倍率になる学校が多くなっています。倍率を見比べると学校ごとの今春の人気度がわかります。

全日制普通科の8年間の倍率の推移を見てみると男子3.09→2.87→3.00→3.06→2.98→2.96→2.90→2.82倍,女子が3.91→3.81→3.86→3.85→3.72→3.71→3.64→3.47倍となっており,男女ともゆるやかな倍率低下傾向が見えます。例年男子に比べ女子の倍率が高くなっています。ただし,一校一校見ていくと志望者が増えた高校もあれば,減った高校もあり,募集人員の増減の影響が一部あるとはいえ,今春入試の人気の度合いをある程度知ることができます。推薦は欠席がほとんどなく,合格者も定員通り発表されるため,応募倍率(応募者÷定員)の数値はほぼ実質倍率(受験者÷合格者)と同じ数値になります。万が一推薦入試が不合格になった場合,自分が受験を考えている高校の一般入試の倍率が「上がるか」「下がるか」を知るヒントにもなるため,「2018年春都立高校 推薦応募状況」 「応募増減グラフ_男子」 「応募増減グラフ_女子」で確認しておきましょう。

推薦入試応募状況を見るときのポイント・・・推薦入試の応募状況は一般入試の応募状況と相関関係がありますが、以下の注意が必要です。

応募倍率上昇 ➡ 2018年入試の倍率上昇への不安があるが,「応募倍率」を見て受験生が敬遠し,思ったほど一般入試が厳しくならない場合も。

応募倍率低下 ➡ 2018年入試の倍率低下を期待できるが,「応募倍率」を見て受験生が流入し,思ったほど一般入試がゆるやかにならない場合も。

⇒ 2018年春都立高校 「推薦応募状況」 「応募増減グラフ_男子」 「応募増減グラフ_女子」

2018年都立推薦応募状況

2018年都立推薦応募状況_グラフ_男子

2018年都立推薦応募状況_グラフ_女子

●都立高校 進路予定調査 学校別志望状況

今春入試の倍率は? 志望校は厳しくなる? それとも・・・

都立高校の志望予定調査結果が公表されました。今春の入試が「厳しくなるか」「やさしくなるか」のヒントになる資料です。

2018年春の入試では、全日制普通科の男子の8年間の倍率の推移を見てみると1.36→1.32→1.35→1.35→1.37→1.37→1.39→1.35倍とゆるやかな上昇傾向にありましたが、今回は下がりました。女子の場合は1.45→1.44→1.43→1.42→1.42→1.47→1.44→1.42倍と近年低下傾向にあったものが前々年に上昇に転じたものの、前年に低下に転じ今回さらに低下しています。男女とも低下した原因として、都の私立高校に対する授業料軽減事業の軽減幅が大きくなったことがあげられます。ただし、高校別に見ると志望者が増えた高校もあれば、減った高校もあり、募集人員の増減も考慮しなければなりませんが、今春入試における人気の度合いをある程度知ることができます。前々年は大きな入試制度変更がありましたが、その後制度自体の変更はありません。自分が受験を考えている高校の倍率が「上がるか」「下がるか」を知るヒントにもなるため、「倍率上昇・低下がひと目でわかる! 2018年春都立高校 志望者増減一覧」 「地域別・偏差値別グラフ(男子)」 「地域別・偏差値別グラフ(女子)」でぜひ確認しておきましょう。

志望予定調査の結

果を見るときのポイント

志望倍率上昇 ➡ 2018年入試の倍率上昇への不安があるが、「志望予定調査」の結果を見て受験生が敬遠し、思ったほど厳しくならない場合も。

志望倍率低下 ➡ 2018年入試の倍率低下を期待できるが、「志望予定調査」の結果を見て受験生が流入し、思ったほどゆるやかにならない場合も。

倍率上昇・低下がひと目でわかる! 2018年春都立高校 志望調査増減一覧

2018【都立男子】志望調査・地域別・偏差値別増減

2018【都立女子】志望調査・地域別・偏差値別増減

都立高校 募集人員 変更校推

都立高校の募集人員増減の推移を見ておこう

都内中学校の卒業予定者増減などに対応するため,毎年各学校の学級数を見直しています。来春の普通科の募集人員は1学級減が11校,1学級増が3校で差し引き8学級減,320人分の減少となります。さらに、赤羽商業の6学級210人が募集停止になります。あわせて530人の募集人員が削減されることになります。

青山、向丘、江戸川が定員を増やす一方,戸山、三田、城東などで1学級分の定員が減らされます。   青山、向丘、江戸川は3年前に定員を増やしましたが、翌年に減らし、3年ぶりの増加です。戸山、目黒、深沢、石神井、城東、富士森、東大和南、多摩、清瀬は前年に増やしましたが、再び削減。三田、足立は2年前に増やしましたが来春は削減。学校の規模や過去の増減の状況などから、純粋な普通科の学校中心に全体で調整しています。前々年の晴海総合は普通科以外で初めての増加、前年の芦花は単位制普通科でそれに続きます。今回は赤羽商業が新たな家庭・福祉系の学校に生まれ変わるため、募集停止になります。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向,定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが,それ以上に,前年の結果に影響を受けることが多いようです。

前年の倍率が高くなった学校は敬遠され,倍率が下がった学校は応募者が集まりやすくなります。

したがって,来年の入試が難しくなるか,やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。

特に注意しなければならないのは,前年定員増で倍率が下がった学校で,来年定員が減らされる場合です。

今春入りやすかったため,定員減にも関わらず志望者が集まり,倍率が大きく上がり難化することが往々にしてあります。

逆に今春定員減で倍率が上がった学校で,来春定員が増える場合は狙い目になるかもしれません。

倍率上昇への敬遠が,定員増の好感を上回る可能性があるからです。

過去の倍率の推移もあわせて確認をしておきましょう ➡ 東京都立高校入試 過去3年間の倍率推移


2017年(平成29年度)東京都立高校入試はここが変わる!

いよいよ始まる 都立高校入試 推薦

都立高校の推薦の出願が締め切られました。かなりの高倍率になる学校が多くなっています。倍率を見比べると学校ごとの今春の人気度がわかります。

全日制普通科の7年間の倍率の推移を見てみると男子3.09→2.87→3.00→3.06→2.98→2.96→2.90倍、女子が3.91→3.81→3.86→3.85→3.72→3.71→3.64倍となっており、男女ともゆるやかな倍率低下傾向が見えます。例年男子に比べ女子の倍率が高くなっています。ただし、一校一校見ていくと志望者が増えた高校もあれば、減った高校もあり、募集人員の増減の影響が一部あるとはいえ、今春入試の人気の度合いをある程度知ることができます。推薦は欠席がほとんどなく、合格者も定員通り発表されるため、応募倍率(応募者÷定員)の数値はほぼ実質倍率(受験者÷合格者)と同じ数値になります。万が一推薦入試が不合格になった場合、自分が受験を考えている高校の一般入試の倍率が「上がるか」「下がるか」を知るヒントにもなるため、「2017年春都立高校 推薦応募状況」「応募増減グラフ_男子」「応募増減グラフ_女子」で確認しておきましょう。

推薦入試応募状況を見るときのポイント・・・推薦入試の応募状況は一般入試の応募状況と相関関係がありますが、以下の注意が必要です。

応募倍率上昇
2017年入試の倍率上昇への不安があるが、「応募倍率」を見て受験生が敬遠し、思ったほど一般入試が厳しくならない場合も。
応募倍率低下
2017年入試の倍率低下を期待できるが、「応募倍率」を見てを見て受験生が流入し、思ったほど一般入試がゆるやかにならない場合も。

2017年春都立高校 推薦応募状況応募増減グラフ_男子」「応募増減グラフ_女子

今春入試の倍率は? 志望校は厳しくなる? それとも・・・

都立高校の志望予定調査結果が公表されました。今春の入試が「厳しくなるか」「やさしくなるか」のヒントになる資料です。

2017年春の入試では、全日制普通科の男子の7年間の倍率の推移を見てみると1.36→1.32→1.35→1.35→1.37→1.37→1.39倍とゆるやかな上昇傾向にあります。女子の場合は1.45→1.44→1.43→1.42→1.42→1.47→1.44倍と近年低下傾向にあったものが前年上昇に転じたものの、再び低下しています。ただし、高校別に見ると志望者が増えた高校もあれば、減った高校もあり、募集人員の増減も考慮しなければなりませんが、今春入試における人気の度合いをある程度知ることができます。前年は大きな入試制度変更がありましたが、今春は制度自体の変更はありません。自分が受験を考えている高校の倍率が「上がるか」「下がるか」を知るヒントにもなるため、「倍率上昇・低下がひと目でわかる! 2017年春都立高校 志望者増減一覧」「地域別・偏差値別グラフ(男子)」「地域別・偏差値別グラフ(女子)」でぜひ確認しておきましょう。

志望予定調査の結果を見るときのポイント

志望倍率上昇
2017年入試の倍率上昇への不安があるが、「志望予定調査」の結果を見て受験生が敬遠し、思ったほど厳しくならない場合も。
志望倍率低下
2017年入試の倍率低下を期待できるが、「志望予定調査」の結果を見て受験生が流入し、思ったほどゆるやかにならない場合も。

倍率上下がひと目でわかる!2017年春都立高校 志望者増減一覧地域別・偏差値別グラフ(男子)」「地域別・偏差値別グラフ(女子)

都立高校 学級数増減推移(13春以降)

増加 削減

旧学区 学校名 募集学級数
17春 16春 15春 14春 13春
1 三田 8 8 7 8 8
八潮 7 7 7 6 6
蒲田 5 5 5 6 5
大森 6 7 6 6 6
2 戸山 9 8 8 9 8
青山 7 7 8 7 7
駒場 8 9 8 8 9
目黒 7 6 6 7 6
広尾 5 6 5 5 5
松原 5 5 5 6 5
桜町 8 8 8 7 7
深沢 6 5 5 6 5
芦花 7 6 6 6 6
3 杉並 8 8 8 8 7
井草 7 8 7 7 7
石神井 8 7 7 8 7
鷺宮 7 8 7 7 7
練馬 7 7 7 7 6
田柄 3 4 3 3 3
4 竹早 6 7 6 6 7
文京 9 9 9 8 9
向丘 7 7 8 7 7
高島 8 9 8 8 8
大山 6 6 7 7 6
5 晴海総合 7 7 6 6 6
足立 8 8 7 7 7
足立新田 7 7 7 7 6
足立西 5 6 6 5 6
淵江 6 6 6 7 6
6 小松川 8 8 9 8 8
城東 9 8 8 9 8
江戸川 8 8 9 8 8
7 6 7 7 6
本所 6 7 6 6 7
小岩 9 9 9 9 8
紅葉川 6 7 6 6 7
日本橋 7 6 7 7 6
葛西南 7 7 7 7 6
7 町田 8 8 8 7 7
日野 8 9 8 8 8
富士森 9 8 8 9 8
松が谷 8 8 8 8 7
八王子北 5 6 5 5 5
8 東大和南 8 7 7 8 7
東大和 7 8 7 7 8
多摩 6 5 5 6 5
秋留台 6 6 6 7 6
9 清瀬 8 7 7 8 7
小平 7 8 7 7 8
保谷 8 8 8 7 7
久留米西 7 6 7 7 6
小平西 7 8 7 7 7
東村山西 7 6 7 7 6
10 国立 8 8 8 9 8
狛江 9 8 9 9 8
神代 7 7 7 7 8
府中西 8 8 9 9 8

※府中西高等学校において、平成29年度から新たに在京外国人生徒対象18人の入学者選抜を実施する。

都立高校の募集人員増減の推移を見てみよう。都内中学校の卒業予定者増減などに対応するため、毎年各学校の学級数を見直しています。来春の募集人員は1学級減が16校、1学級増が15校で差し引き1学級減、40人分の減少となります。

戸山、城東、狛江などが定員を増やす一方、駒場、竹早、小平などで1学級分の定員が減らされます。
戸山と城東は3年前に増やしましたが、翌年に減らし、3年ぶりの増加です。狛江は前年に減らしましたが、再び増加。駒場、竹早、小平は前年に減らしましたが、再び増加します。学校の規模や過去の増減の状況などから、純粋な普通科の学校中心に全体で調整しています。前年の晴海総合は普通科以外で初めての増加、今回の芦花は単位制普通科でそれに続きます。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向、定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが、それ以上に、前年の結果に影響を受けることが多いようです。
前年の倍率が高くなった学校は敬遠され、倍率が下がった学校は応募者が集まりやすく なります。

したがって、来年の入試が難しくなるか、やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。特に注意しなければならないのは、前年定員増で倍率が下がった学校で、来年定員が減らされる場合です。今春入りやすかったため、定員減にもか関わらず志望者が集まり、倍率が大きく上がり難化することが往々にしてあります。逆に今春定員減で倍率が上がった学校で、来春定員が増える場合は狙い目になるかもしれません。倍率上昇への敬遠が、定員増の好感を上回る可能性があるからです。

一般入試 出願締め切る(再提出前)・・・

都立高校の一般入試の出願が締め切られました。前年と大きく変わっている学校が数多く見受けられます。12月の志望調査と大きく変わっている学校もあるため、注意しましょう。
今回の応募状況を見て、2月15日に取り下げ、2月16日に再提出することができます。

全日制普通科(コース、単位制、島しょ、海外帰国生を除く106校)の6年間の倍率の推移を見てみると男子1.57→1.51→1.54→1.55→1.56→1.57倍、女子が1.62→1.61→1.58→1.61→1.58→1.64倍となっており、男子はわずかな上昇傾向、女子は隔年で上下しています。男子の倍率がじわじわと女子に近づいています。

ただし、一校一校見ていくと応募者が増えた高校もあれば、減った高校もあります。募集人員の増減の影響もあるため、倍率の推移を比べるとよいでしょう。今回の結果と私立高校の合格状況を考慮して、取り下げ・再提出をする受験生が出てくるため、応募倍率はさらに変わります。応募が確定したあと学校によっては欠席者が多数出ます。最終的に合格者数が公表されてから実質倍率(受験者÷合格者)を算出することができます。取り下げ・再提出を検討する場合は十分な注意が必要です。

2016年春都立高校 一般入試応募状況」「2016年春都立高校 地域・偏差値別増減グラフ【男子】」「2016年春都立高校 地域・偏差値別増減グラフ【女子】」を参考にしてください。

一般入試応募状況を見るときのポイント

応募倍率上昇
2016年入試の倍率上昇への不安があるが、「応募倍率」を見て受験生が敬遠し、思ったほど一般入試が厳しくならない場合も。
応募倍率低下
2016年入試の倍率低下を期待できるが、「応募倍率」を見てを見て受験生が流入し、思ったほど一般入試がゆるやかにならない場合も。

■倍率が高い学校(普通科)2.20倍以上
男子 日比谷2.61倍 青山2.60倍 秋留台2.50倍 広尾2.37倍 戸山2.36倍 西2.21倍
女子 広尾3.16倍 目黒2.78倍 青山2.60倍 足立東2.47倍 深川2.40倍 日比谷2.39倍 東村山2.37倍 向丘2.26倍

東京都立高校入試 一般入試の選抜方法変更 その対策は?

都立高校の一般入試は、2016年度(平成28年度)入試から選抜方法が変わります。学力検査問題に関しては、その出題および対策方法は変わりませんが、選考での調査書点の扱いにおいて、主要5教科と実技4教科の比重がかなり変わります。調査書点で不利にならないよう、どんな対策をしておけばよいのでしょうか。

調査書点の算出方法が変わる

平成28年度都立一般入試の大きな変更点は、学力検査と調査書の比率を統一したことです。全日制第一次募集・分割前期募集では「学力検査:調査書=7:3」に統一(体育科・芸術科は6:4)されます。その「3」にあたる調査書点の算出方法が大きく変わります。

図1

2016年春 変更点 調査書の得点

図2

[図1]のように、調査書点は9教科の評定から算出されますが、学力検査を行わない実技4教科の重みが増します。

平成27年度までは、学力検査5教科の場合、
5点満点×学検あり5教科=25点満点、
5点満点×学検なし4教科×1.3=26点満点(小数点以下切り捨て)で
あわせた51点満点を300点満点に換算しましたが、

平成28年度入試からは
5点満点×学検あり5教科=25点満点、
5点満点×学検なし4教科×2=40点満点となります。
最終的に、[図2]のように25+40=65点満点を300点満点に換算します。

平成28年度入試の受験生は、実技4教科に注意!

平成27年度入試まで、第一次募集・分割前期募集で「学検:調査書」の比率を「5:5」や「6:4」で選抜していた高校にとっては、当日の学力検査重視に傾いたことになります。入試本番での得点力を養うことがより大切となります。

では、従来も7:3を採用かつ5教科入試だった学校にとっては大きな影響はないのでしょうか。9教科の評定(素内申)が38であるAさんとBくんを例にして見てみましょう。

得意不得意の差が少なく、バランスのよい評定のAさん

国語 数学 英語 社会 理科 音楽 美術 保体 技家 合計
38
学力検査あり5教科・・・20 学力検査なし4教科・・・18

主要5教科は抜群の成績だが実技4教科は苦手なBくん

国語 数学 英語 社会 理科 音楽 美術 保体 技家 合計
38
学力検査あり5教科・・・24 学力検査なし4教科・・・14

この2人の調査書点(300点満点)を比べてみましょう。
平成27年度入試までは

その差はわずか5点でした。

平成28年度入試からは

その差は18点
平成28年度からは、実技教科の評定が不振な受験生にとってはやや不利な点差となります。この差を挽回するには、学力検査で12~13点分必要です。

9教科の評定合計が同じ受験生どうしでも、いざ出願するという段階で、いきなりこのような差がうまれるのです。

定期テストでは実技4教科もしっかり学習しておこう

日ごろの授業や中間・期末テストでは、実技4教科をしっかり強化しておくことが必要です。実技4教科の学習についてはこちらを参照してください。

市進学院の「定期テスト高得点道場」

学力検査の得点力が最も重要

ただし、「学力検査:調査書=7:3」である以上、当日の学力検査の得点が大きく明暗を分けることは言うまでもありません。日ごろの学習を怠ることなく取り組んでください。

東京都立高校入試の日程

6月11日、東京都教育委員会より「平成28年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について」と題して平成28年度都立高校入試の日程が発表されました。

推薦入試(推薦に基づく選抜)

(2016)平成28年度 (2015)平成27年度
入学願書受付日 1月21日(木) 1月21日(水)
実施日 1月26日(火)・27日(水) 1月26日(月)・27日(火)
合格発表日 2月2日(火) 2月2日(月)
2015年4月現在 中3 高1

平成25年度は、推薦入試の募集人員を減らしたことや、「集団討論」の導入など選抜方法の変更などへの敬遠があったのか、応募者が減少しました。平成26年度は選抜方法が認知されたことにより不安感が解消されたからか、応募者がやや増え、普通科全体の実質倍率が3.37→3.47倍に上昇しました。しかし、3倍を大きく超える倍率が続いていることが敬遠されたと見られ、27年度は3.36倍へと下がっています。

都立高校入試のための内申対策は・・・市進の定期テスト高得点道場

一般入試(学力検査に基づく選抜)

(2016)平成28年度 (2015)平成27年度
入学願書受付日 2月4日(木)・5日(金) 2月5日(木)・6日(金)
実施日 2月24日(水) 2月24日(火)
合格発表日 3月2日(水) 3月2日(月)
2015年4月現在 中3 高1

全日制普通科全体の実質倍率の推移を見てみると1.55→1.54→1.54倍で、変動がほとんどありませんが、普通科男子は1.54→1.54→1.55倍、普通科女子は1.58→1.60→1.57倍、単位制が1.61→1.49→1.56倍と推移していて、単位制は変動が大きくなっています。

都立人気のひとつのバロメーターとなる試験当日の欠席率は、平成24年度までは6.5%前後でしたが、25年度は5.52%、26年度は5.55%と低下、27年度は5.76%と若干上がっています。入試日程上、難関国私立高校の合格により都立高校の入試を欠席する受験者の影響が大きいと考えられます。欠席率がやや上がったとはいえ、都立高校の好調な大学合格実績から、学力上位層の都立志向は依然続いているといえるでしょう。

人気が復活してきた都立高校ですが、採点ミス問題や、平成28年度からの一般入試選抜方法の変更が、来年度以降の都立高校の応募者数にどう影響するか、注目すべきところです。