東京都立高校:2024年春に「男女別定員」から「男女合同選抜」へ!普通科高校全108校が対象
2023年9/11(月)に東京都教育委員会は,2024年春の入学者選抜から都立全日制普通科高校全108校の「男女別定員」を廃止して「男女合同選抜」へ移行することを発表しました。2022年春に定員の10%を男女合同選抜,2023年春には定員の20%を男女合同選抜として段階的に進められてきた「男女別定員」の廃止が2024年春に実現を迎えます。
2023年春に「男女別定員の緩和措置」として定員の20%を男女合同で選抜した際,男子より女子の合格最低点が高かった高校は,三田(+32点)・鷺宮(+18点)・竹台(+51点)・富士森(+19点)・神代(+11点)・広尾(+13点)・豊多摩(+3点)・竹早(+3点)・日本橋(+7点)の9校でした。もし2023年春に「男女合同選抜」を行っていた場合,女子合格者の増加は三田(+23名)・鷺宮(+16名)・竹台(+12名)・富士森(+10名)・神代(+10名)・広尾(+3名)・豊多摩(+3名)・竹早(+2名)・日本橋(+1名)となっています。
2024年春には上記9校で起きていた男女差が解消されることになります。一方,男子の都立合格者が減ることで私学の受け入れ状況に影響が出る可能性があります。
以下,東京都教育委員会の発表内容より
東京都教育委員会は、令和3年9月に、男女別定員を定めている都立高校(全日制普通科(単位制及びコースを除く。))の男女合同定員による入学者選抜への移行について、中学校の進路指導に与える影響が大きいこと等を考慮し、段階的・計画的に進めていくことを公表しました。
令和4年度入学者選抜では、男女別定員を定めている都立高校(109校)全校において、男女それぞれの定員の10%を男女合同とする男女別定員の緩和措置を実施し、令和5年度入学者選抜では、男女別定員を定めている都立高校(108校)全校において、20%を男女合同とする男女別定員の緩和措置を実施しました。
これらの緩和措置の実施結果を踏まえ、令和6年度入学者選抜から、男女合同選抜へ移行します。
1 男女別定員から男女合同選抜への移行
実施時期 | 移行措置 |
---|---|
令和4年度入選 | 男女別定員のうち男女合同で決定する割合10%を全校で実施 |
令和5年度入選 | 男女別定員のうち男女合同で決定する割合20%を全校で実施 |
令和6年度入選 | 男女合同選抜 (推薦に基づく選抜も含む。) |
2 緩和措置の実施状況
(令和4年度入学者選抜:109校 令和5年度入学者選抜:108校)
区分 | 男女合同選抜の場合と同じ結果になった学校 | 男女合同選抜の場合、 女子合格者が増加する学校 |
男女合同選抜の場合、 男子合格者が増加する学校 |
令和4年度入選 10%緩和 |
81校(74%) | 23校(21%) | 5校(5%) |
令和5年度入選 20%緩和 |
99校(92%) | 9校(8%) | 0校(0%) |
※ 令和5年度入選(20%緩和)において、男女合同選抜の場合に女子合格者が増加する学校のうち、女子合格者数の差が最も大きい学校は23人差、男女の合格最低点の差が最も大きい学校は51点差になっている。