来春入試の倍率は? 志望校は難しくなる? それとも・・・

埼玉公立高校の進路希望状況調査結果が公表されました。受験生はこの結果をみながら、志望校選択の調整をしていきます。今回掲載したのは、来春の入試が「厳しくなるか」「やさしくなるか」のヒントになる資料です。

今回までの全日制の12年間の希望倍率の推移を見てみると1.25→1.27→1.28→1.27→1.25→1.24→1.21→1.19→1.18→1.18→1.18→1.17倍と9年前まで緩やかな上昇傾向にありましたが、8年前に低下に転じ、その後も低下が続いています。県独自の私学授業料等補助金の拡充に加え、国の修学支援金の拡充の影響も出ているかもしれません。

高校ごとに見ると志望者が増えた高校もあれば、減った高校もあり、募集人員の増減も考慮しなければなりませんが、今回の進路希望状況調査から来春入試の人気の度合いをある程度知ることができます。自分が受験を考えている高校の倍率が「上がるか」「下がるか」を知るヒントにもなるため、「倍率上昇・低下がひと目でわかる!2025年春埼玉公立高校 希望者増減一覧」「地域別・偏差値別増減グラフ」で確認しておきましょう。

進路希望調査の結果を見るときのポイント

志望倍率上昇 ➡ 2025年入試の倍率上昇への不安があるが、「進路希望調査」の結果を見て受験生が敬遠し、思ったほど厳しくならない場合も。

志望倍率低下 ➡ 2025年入試の倍率低下を期待できるが、「進路希望調査」の結果を見て受験生が流入し、思ったほどゆるやかにならない場合も。

「倍率上昇・低下がひと目でわかる!2025年春埼玉公立高校 希望者増減一覧」 「地域別・偏差値別グラフ」

【埼玉公立高校】25年春の募集人員が公表されました。

7年前から、4カ月早い6月下旬に公表されるようになりました。

県内国公私立中学の卒業予定者が281人減、私立中学の卒業予定者が約60人増のため、実質公立中学卒業生はおよそ340人減。それに対して120人の募集人員削減になります。

公立中学卒業生の減少に対して、公立高校の募集人員の削減幅が小さいことがわかります。

120人減の内訳は、学級増1校(+40人)、学級減4校(-160人)となっています。

24年春の最終的に募集人員を満たさなかった学校が40校、964人であり、さらに定員割れが広がる可能性もありますが、県内私立高校の入学者が定員を数百名超えているため、定員を削減できないものと思われます。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向,定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが,それ以上に,前年の結果に影響を受けることが多いようです。

前年の倍率が高くなった学校は敬遠され,倍率が下がった学校は応募者が集まりやすくなります。

したがって,来年の入試が難しくなるか,やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。

前年に倍率が上がった学校で,来年定員が増える場合は今春入りにくかったため,定員増にも関わらず志望者が集まりにくく,倍率が大きく下がることが往々にしてあるから、狙い目といえるかもしれません。

だからといって油断は禁物です。

今春の倍率推移⇒ コチラ

【埼玉公立高校】24年春の募集人員が公表されました。

6年前年から、4カ月早い6月下旬に公表されるようになりました。

県内国公私立中学の卒業予定者が792人減、私立中学の卒業予定者が約90人減のため、実質公立中学卒業生はおよそ700人減。それに対して800人の募集人員削減になります。

私立高校へ進学する分を考慮すると、公立中学卒業生の減少に対して、公立高校の募集人員の削減幅が見かけ以上に大きくなっていることがわかります。

800人減の内訳は募集停止6校(-920人)、学級増4校(+200人)、学級減2校(-80人)となっています。

23年春の最終的に募集人員を満たさなかった学校が51校、1222人であったため、

それを考慮した削減になっていると考えられます。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向,定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが,

それ以上に,前年の結果に影響を受けることが多いようです。

前年の倍率が高くなった学校は敬遠され,倍率が下がった学校は応募者が集まりやすくなります。

したがって,来年の入試が難しくなるか,やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減の両方を見なければなりません。

前年に倍率が上がった学校で,来年定員が増える場合は

今春入りにくかったため,定員増にも関わらず志望者が集まりにくく,

倍率が大きく下がることが往々にしてあるから、

狙い目といえるかもしれません。

だからといって油断は禁物です。

今春の倍率推移⇒ コチラ

埼玉県教育委員会の資料

【埼玉県公立高校】2023年春 進路希望調査(10月)

来春入試の倍率は? 志望校は難しくなる? それとも・・・

埼玉公立高校の進路希望状況調査結果が公表されました。受験生はこの結果をみながら、志望校選択の調整をしていきます。今回掲載したのは、来春の入試が「厳しくなるか」「やさしくなるか」のヒントになる資料です。

今回までの全日制の10年間の希望倍率の推移を見てみると1.25→1.27→1.28→1.27→1.25→1.24→1.21→1.19→1.18→1.18倍と7年前まで緩やかな上昇傾向にありましたが、6年前に低下に転じ、その後も低下が続いています。県独自の私学授業料等補助金の拡充が影響していると思われます。さらに2年前から実施された国の修学支援金の拡充の影響も出ているかもしれません。新型コロナ対応の公立と私立の違いも影響を与えている可能性があります。

高校ごとに見ると志望者が増えた高校もあれば、減った高校もあり、募集人員の増減も考慮しなければなりませんが、今回の進路希望状況調査から来春入試の人気の度合いをある程度知ることができます。自分が受験を考えている高校の倍率が「上がるか」「下がるか」を知るヒントにもなるため、「倍率上昇・低下がひと目でわかる!2023年春埼玉公立高校 志望者増減一覧」「地域別・偏差値別増減グラフ」で確認しておきましょう。

進路希望調査の結果を見るときのポイント

志望倍率上昇 ➡ 2023年入試の倍率上昇への不安があるが、「進路希望調査」の結果を見て受験生が敬遠し、思ったほど厳しくならない場合も。

志望倍率低下 ➡ 2023年入試の倍率低下を期待できるが、「進路希望調査」の結果を見て受験生が流入し、思ったほどゆるやかにならない場合も。

【希望倍率が1.5倍以上の学校】

川口市立3.66 市立浦和3.30 市立川越2.95 越谷南2.24 上尾2.16 大宮2.13 川越南2.12 浦和西2.10 越ケ谷2.01 鳩ケ谷1.93 浦和南1.86 所沢1.84 所沢北1.73 大宮北1.70 蕨1.68 和光国際1.66 川口市立(スポーツ科学)1.63 熊谷西1.62 南稜1.62 浦和1.58 浦和北1.55 浦和東1.53 川越1.51

【埼玉県公立高校】2023年春 募集人員推移

23年春の埼玉公立高校募集人員が公表されました。
5年前年から、それまでより4カ月早い6月下旬に公表されるようになりました。
県内国公私立中学の卒業予定者が19人減と前年と比べ大きく変わりがないにもかかわらず、
学級減15校(-600人)、統合による変更2校(-120人)で、720人減員されます。

22年春の最終的に募集人員を満たさなかった学校が59校、1473人であったため
そのおよそ半数が減員されたことになります。

定員減の学校は倍率が高くなる傾向,定員増の学校は倍率が低くなる傾向にありますが,
それ以上に,前年の結果に影響を受けることが多いようです。
前年の倍率が高くなった学校は敬遠され,倍率が下がった学校は応募者が集まりやすく
なります。

したがって,来年の入試が難しくなるか,やさしくなるかは今春の倍率と来春の定員の増減
の両方を見なければなりません。

前年に倍率が上がった学校で,来年定員が
増える場合は
今春入りにくかったため,定員増にもか関わらず志望者が集まりにくく,
倍率が大きく下がることが往々にしてあるから、
狙い目といえるかもしれません。
だからといって油断は禁物です。

【埼玉県公立高校】2022年 大きく下がった 受験者平均点

過去問を解く前に知っておきたい!公立高校入試平均点
 過去問を解くうえで知っておかなければならないことは、その年その年で問題の難度が違うということ。 「ある年の過去問はできたのに、次の年の過去問はあまり解けなかった」とがっかりするのは間違いです。問題が難しかったのであれば、ほかの受験生が解いても同じことになるからです。
そこで参考になるのが入試平均点。その年の問題がやさしかったのか難しかったのかを確認しながら過去問に取り組んでいくと効果的です。
また、入試制度の変更にともなって受験者層が変わると平均点も変わるということに注意しましょう。

過去の倍率の推移もあわせて見ておくとさらに効果的です。

 埼玉県公立高校入試問題 過去の平均点 ─

500点満点の平均点が38点上昇した2013年春に対し、2014年春の学力検査は26点低下して、前々年の平均点に近づきました。しかし,2015年春は再び10点近く上がり、2016年春にはさらに10点程度上がりました。ところが、2017年春は10点程度下がって2015年春並みになり、2018年春はほぼ前年並みとなりました。2019年春は7点下がって、5年間では最も低くなっています。難化が見直されたのか2020年春は前年より30点上がり、新制度になった2012年以降で最も高い点数になりました。2021年春は新型コロナ禍下で出題範囲が狭まる状況で行われましたが、前年よりさらに17.3点高くなり最高点を更新しました。2022年は一転して前年より32.2点下がり、268.9点になっています。

ただし、2017年春から学校選択問題が導入されたため、学力上位層が多い学校の受験生は数学・英語に関しては一般の問題を受験していないことに加え、理科・社会の検査時間が40分から50分に伸びているため、単純には2016年以前と比較できなくなっていることに注意が必要です。

2012年の入試一本化以降,5教科平均点は安定していませんので、過去問演習の際には得点の上下だけで一喜一憂するのではなく、このページを参考に平均点の推移を加味して分析することが大切です。特に2021年の問題は出題範囲が狭くなっているので注意が必要です。
2010年から1教科100点満点になり、点差のつく記述問題の重要度が高まりました。記述問題の解答づくりをしっかり練習することが大切です。

 学校選択問題 2017年入試から ─

2017年春入試から、英語と数学について今までより難度を一部下げた問題にする代わりに、希望した学校では一部難度が高い問題を選択することができるようになりました。現在は下記22校が学校選択問題を導入しています。次年度以降選択問題を採用する学校が変わるかもしれませんので注意が必要です。塾や学校の先生によく相談して過去問に取り組むようにしましょう。

○学校選択問題実施校(2022春参考)

浦和、浦和第一女子、浦和西、大宮、春日部、川口北、川越、川越女子、川越南、熊谷、熊谷女子、熊谷西、越ヶ谷、越谷北、所沢、所沢北、不動岡、和光国際、蕨、さいたま市立浦和、さいたま市立大宮北、川口市立

 社会、理科の検査時間が50分に 2017年入試から ─

受験生がしっかり考えて解答できるようにと、2017年から社会、理科の検査時間が40分から50分に変更され、5教科とも50分に統一されました。社会、理科の過去問を解くとき難しいと思う問題は少し時間をかけ、落ち着いて取り組む練習が必要です。