2025年(令和7年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

インターネット出願は15校→全校に拡大!2025年春「入学者選抜実施要項」が判明

「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して5年目となる2025年春入試。9/13(金)に「入学者選抜実施要項」が発表され,各高校で総合点を算出する際「評定(調査書の内申)」に乗じる係数「K」値や,理数科・国際系学科で特定教科の比重を高くする「傾斜配点」などの内容が判明しました。押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
下の記事とあわせて,高校別の内容をまとめた2025年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,10月には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,「評定」「学力検査」「学校設定検査」それぞれの配点(満点)が判明する予定なので,確認しておきましょう。

→千葉県公立高校のくわしい「入試システム」はこちら

【インターネット出願を実施する高校】
インターネット出願は2023年春の入試で導入され,初年度は千葉高・東葛飾高の2校で実施されました。2024年春入試では「進学指導重点校」と市立高をあわせた15校に拡大。2025年春入試には全校でのインターネット出願が実施される予定です。
【「K=1」以外に設定する学校】
「学力検査」は100点満点×5教科=500点満点,「評定」は5段階評価×9教科×3学年=135点満点で算出されます。2021年春からは「評定」に「K」と呼ばれる係数(0.5~2)を乗じて,比重を半分(67.5点満点)から2倍(270点満点)に変えられるようになりました。「K=1」とする高校が主流ですが,それ以外に設定する高校では「評定」の点数が大きく変動することになるため,志望校を検討する際には「K」値を確認しておきましょう。なお,2024年春と比較して「K」値を変更する高校はありません。
「K=0.5」(67.5点満点)の高校:小金高・佐倉高・千葉高・千葉東高・東葛飾高・船橋高
「K=2」(270点満点)の高校:我孫子東高・市原緑高・浦安南高・鎌ヶ谷西高・犢橋高・佐倉東高・沼南高・沼南高柳高・関宿高・銚子高・銚子商業・野田中央高・船橋北高・船橋啓明高・船橋二和高・八千代東高・四街道北高

【「傾斜配点」を行う高校】
理数科と国際関係に関する学科について,理数科では数学・理科の得点,国際関係では英語の得点をそれぞれ1.5倍または2倍して選抜できる「傾斜配点」が導入されています。2023年春は木更津高(理数科)・市立千葉高(理数科)・長生高(理数科)を除く対象学科すべてで「傾斜配点」が採用されました。2024年春は成東高(理数科)が「傾斜配点」を廃止しました。普通科・理数科を総合学科へ再編する匝瑳高も「傾斜配点」がなくなりました。2025年春に傾斜配点を変更する高校はありませんが、市立稲毛高(国際教養科)は募集停止になります。
なお,成東高・長生高は2024年春から「くくり募集」として普通科・理数科の区別なく一括した選抜になっています。入学して2年進級時に普通科・理数科に分かれますが,隣接学区外から出願した場合は普通科を選択できないため,注意が必要です。成東高は1・4・5・6・7学区,長生高は1・6・7・8・9学区から普通科に進学できます。
「数学・理科を1.5倍」する高校(理数科):船橋高・柏高・佐倉高・佐原高
「英語を1.5倍」する高校:松戸国際高(国際教養科)・流山おおたかの森高(国際コミュニケーション科)・成田国際高(国際科)・東金高(国際教養科)・市立松戸高(国際人文科)

→千葉県公立高校のくわしい「入試システム」はこちら

2025年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(クリックでPDFが開きます)

千葉県全体で24クラス削減!2025年春入試の「募集定員」を発表

2024年8/21(水)に千葉県教育委員会より,2025年春(令和7年度)の「募集定員」が発表されました。県内国公私立の中3生は前年より約870人減少の約52,320人となる見込みです。これに対して千葉公立高校(全日制)の募集定員(内部進学生を除く)は960人(24クラス)分削減の29,720人(県立中からの進学者数を除く)となりました。
中3生の減少分を上回って公立募集定員が削減される背景には,近年の公立高校入試で続いている「欠員」の状況があると見られます。2021年以降の一般入学者選抜で「定員割れ」が拡大し,下記の通り2次募集定員が増加して高止まりとなっているのです。
2次募集定員(2020年→21年→22年→23年→24年)
927人→1,937人→2,312人→2,244人→2,259人
(37校54学科→69校103学科→60校97学科→56校89学科→56校92学科)
この状況を受けて,相対的に公立高校の募集が絞られているようです。2023年春は中3生の約80人増に対して公立定員を360人削減、2024年春も中3生の約110人増に対して公立定員を280人削減する状況でした。
2025年春の定員増減を学区別に見ると,1学区は11クラス減、2・4学区は3クラス減,3・9学区は2クラス減,5・7・8学区は1クラス減、6学区は変動なしという状況です。なお,1学区の市立稲毛は中等教育学校移行に伴って2022年春より2クラス減の4クラス募集となっており,2025年春に外部募集が停止されます(上記1学区のクラス減に含む)。

【定員増減校】 ※募集クラス数(2024年春→2025年春)
○1学区
京葉工業(機械)2→1
千葉北(普通)8→7
(普通)4→3
幕張総合(総合)17→16
柏井(普通)6→5
土気(普通)7→6
犢橋(普通)6→5
市立稲毛(普通)3→0
市立稲毛(国際教養)1→0
○2学区
八千代西(普通)5→4
船橋豊富(普通)4→3
浦安南(普通)4→3
○3学区
柏の葉(普通)6→7
沼南高柳(普通)6→5
流山北(普通)6→5
我孫子東(普通)6→5
○4学区
成田西陵(園芸)2→1
富里(普通)5→4
八街(総合)4→3
○5学区
銚子(普通)4→3
○7学区
一宮商業(商業)3→2
○8学区
安房拓心(総合)4→3
○9学区
君津商業(商業)4→3
姉崎(普通)4→3

2025年春の定員削減校は2024年春に「定員割れ」となった高校が中心です。定員増減校のうち唯一増員となったの葉は,2024年春に削減した募集クラス数を戻すかたちです。2024年春に6クラス募集で1.5倍となりましたが、2023年春は7クラス募集でも1.7倍の高倍率となっており、人気の高さがうかがえます。幕張総合は大規模校ながら17クラス募集から1クラス削減。近年は1.5倍前後で推移しており、来春の志望動向に注意が必要です。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2025年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(クリックでPDFが開きます)

「思考力を問う問題」実施校は前年と同じ3校!2025年春入試の「学校設定検査」内容を発表

入試改革により「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して5年目となる2025年春入試。
各校でどんな検査が行われるのか?押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
2024年春と2025年春の「学校設定検査」を比較すると,「面接」の実施は75校119学科→72校114学科と最も多く,「自己表現」43校61学科→44校63学科と続きます。「作文」9校14学科,「適性検査」8校12学科,「集団討論」1校1学科,「小論文」1校2学科は前年と同数で,「学校独自問題」は前年に続き実施校なしという状況。「1つの検査を実施する高校」は110校176学科→110校175学科,「2つの検査を実施する高校」は13校18学科→12校17学科となっています。
「学校設定検査」を変更する高校はわずかとなり,ほとんどの高校で前年と同様の入試が行われる見込みです。

2022年春に県立千葉高で初めて導入された「思考力を問う問題」は,2023年春に千葉東高・東葛飾高で導入され,2025年春も同じ3校での実施となります。作問は各高校ではなく,千葉県教育委員会が思考力・表現力などを問う記述問題を作成。2日目の検査として60分・100点満点で実施されています。

2025年春に「学校設定検査」を前年から変更する高校は多くありませんが,志望校を選択するうえでしっかり確認しておきましょう。下の記事とあわせて,高校別の検査内容を一覧にした「2025年春千葉公立「学校設定検査」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,「募集定員」は8月中旬,各高校の「期待する生徒像」や「K=評定(内申)の比重」を掲載した「入学者選抜実施要項」は9月中旬に県教育委員会のホームページで発表される予定です。また,詳細な「選抜・評価方法」は10月中旬に各高校のホームページにアップされる見通しなので,確認しておきましょう。

①「学校設定検査」を変更した高校

実施内容を変更した高校は以下の通りです(2024年春→2025年春)。
市川南高:面接・自己表現→自己表現
木更津東高(普通・家政):面接→自己表現


②「志願理由書」の提出が必要な高校

「志願理由書」は2014年春の入試まで全員が出願する高校へ提出していましたが,2015年春より高校が必要とした場合のみ提出するよう変更。以来,提出校は年々減少傾向にありました。2025年春の提出校は浦安南高がとりやめ,4校4学科と若干にとどまっています。
「志願理由書」の提出が必要な高校:君津高(園芸科)・船橋古和釜高・幕張総合高(看護科)・薬園台高(園芸科)

「2025年春千葉公立「学校設定検査」一覧(PDF)

2024年(令和6年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

速報!2024年春の中学校別「評定合計平均値」
内申調整廃止4年目の「内申」はどうなった?

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点(評定合計値)
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。ただし,県内すべての中学校が一律の評価基準で生徒の内申をつけることは不可能で,3学年合計の平均が100点を超える高い中学もあれば,90点を下回る低い中学もあります。
2008年春から2020年春までの千葉県公立高校入試では中学でつけた内申点の調整が行われ,
「自分が通う中学校の平均が《95点》より高い分が減点され,低い分が加点される」
というしくみになっていましたが,2021年春にこの調整は廃止。
在籍中学でつけられた評定の点数がそのまま入試に使われるようになり,評価基準が”甘い中学”と”厳しい中学”が同等に扱われる状況に戻りました。「95点より高いと減点される」ことがなくなった影響なのか,2021年春以降は中学校別の「評定合計平均値」が高騰しています。
ご参考までに,2020年春→2021年春→2022年春→2023年春→2024年春の推移(135点満点)を並べてみました。

●県全体の評定合計平均 93.4↗94.294.6→94.6↘94.1(調整廃止前の93点台より高く推移)
●内申平均100以上の中学 2校↗10校↗20校↗21校↗23校(増加が続く状況)
●おもな市の平均(多くの市で調整廃止前より高く推移)
千葉市 93.6 ↗93.8 ↗94.7 →94.7 ↘93.8
習志野市93.7 ↗95.0 ↗96.3 ↗96.7 ↗97.0
八千代市92.5 ↗93.2 ↗93.5 ↗93.9 ↘93.7
船橋市 92.2 ↗93.4 ↗93.5 ↘93.4 ↘93.0
市川市 91.8 ↗92.9 ↗93.6 ↗93.8 ↗94.1
浦安市 94.8 ↗95.8 ↗96.2 ↗97.2 ↗97.9
松戸市 92.4 ↗93.2 ↗93.9 ↘93.7 ↘93.5
柏市  92.7 ↗94.0 ↗94.9 ↘94.5 ↘93.4
流山市 93.3 →93.3 ↗93.8 ↗95.3 ↘94.6
鎌ヶ谷市92.6 ↗94.6 →94.6 ↗95.0 →95.0
佐倉市 94.6 ↗95.2 ↘94.3 ↗95.4 ↗95.6
成田市 95.3 ↗96.0 ↗96.8 ↗96.9 ↘96.5
印西市 94.3 ↗95.1 ↘94.7 ↘93.2 ↘91.7

上記の通り全体的に高く推移する千葉県の内申は一都三県の中でも高いといわれており,東京都と比べても全体的に高くつけられていることがわかります。
2023年12月末の中3生9教科5段階評価で「5」~「1」それぞれがつれられた比率を見ると,
千葉県:「5」=24.3%,「4」=25.5%,「3」=39.0%,「2」=7.2%,「1」=4.1%
東京都:「5」=12.4%,「4」=23.3%,「3」=46.8%,「2」=13.5%,「1」=4.2%
という状況で,「5」「4」の割合が東京都で35.7%に対して千葉県では全体のほぼ半分となる49.8%と大幅に上回っています。
この結果から”東京都より千葉県の中学生の学力が高い”と言えるでしょうか?
そうではなく,評定基準の”甘さ”が影響していると考えた方が実態に沿っていそうです。内申の高騰が続く千葉県では「全体的に内申が高くついている=自分の内申が特別高いわけではない可能性」に注意が必要ですが,一方で千葉県公立高校入試では学力検査500点に対して内申は135点満点と扱いが小さくなっています。さらに内申を半分の67.5点満点とする高校もあり,2025年春入試でも一定数になると推測されます。内申はもちろんですが,より選抜での比重が高い学力検査の対策をしっかり行うようにしていきましょう

参考までに2024年春の中学校別・平均内申の一覧(PDF)を掲示しました。在籍中学の平均内申を他校と比較しながら確認しておきましょう。

各高校の具体的な選抜方法は? 2024年入試「選抜・評価方法」発表!

2021年春に大きく変わった千葉県公立高校入試。あらためて内容を確認しておきましょう。

《おもな変更点》
○試験区分:「前期選抜」「後期選抜」の2回入試 ➡ 「一般入学者選抜」に一本化
○学力検査:一日で5教科を実施 ➡ 初日に国・数・英,2日目に理・社を実施
集合時間8:45 ➡ 9:30
英語(リスニング含む)50 分 ➡ 60 分
○内申(評定):中学校間の格差を調整 ➡ 廃止(調査書の数値がそのまま使用される)
○その他:(前期選抜)2日目検査 ➡ 学校設定検査

一般入学者選抜では「学力検査」「内申(評定)」「調査書記載事項」「学校設定検査」を各高校が設定した配点で点数化。得点を合計した「総得点」により選抜されます。また定員の20%まで,内申・調査書記載事項・学校設定検査の配点を変更した2段階目の選考が可能(市立高校は2段階目が20%を超える場合あり)。各項目の配点を1段階目の2倍以上に設定できるようになっています(ただし各項目に設定された上限以内。2023年春からは2段階目で「学力検査」を1.5倍=750点満点まで拡大可能に)。2020年春までの前期選抜では各項目の配点に制限がありませんでしたが,一般入学者選抜では上限・下限を設定。高校間の配点の幅が狭くなりました。

《選抜方法(配点)の比較》

2020年春(前期選抜) 2021年春~(一般入学者選抜)
学力検査 500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
※理数・国際は対象教科を2倍まで可(2024年春は2倍採用校なし)
内申(評定) 0~270点
(135点満点0~2倍)
67.5~270点
(135点満点0.5~2倍)
調査書加点 0~230点 0~50点
2日目検査
→学校設定検査
3~448点 10~150点
(専門学科は200点まで可)
合計 505~1150点 577.5~970点
(専門学科は1120点まで)

2024年春の入試では,各高校でどんな選抜となるのでしょう?
それは,10/19(木)に各高校のホームページ上で発表された「選抜・評価方法」を見るとわかります。ただし,千葉県教育委員会では他都県のように各高校の選抜方法をまとめた一覧を作成していません。そこで,普通科・理数科・国際関連学科・総合学科93校について,「各項目の配点」や「合計点に対する比率」「前年との変更内容」などを一覧表とグラフにまとめました(PDF)。志望校検討の際に確認しておきましょう。あわせて「一般入学者選抜のキホン」「学力検査の比重が高い」「調査書の比重が高い」「学校設定検査の比重が高い」それぞれの高校ランキングの記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2024年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

一般入学者選抜のキホン

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点
→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり
②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点
→一部の高校で135点×0.5~2倍に圧縮・拡大する場合あり
③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま
→0~50点の範囲で各高校が設定
④2学校設定検査 配点の大きさは高校によりさまざま
→10~150点の範囲で各高校が設定(専門学科は200点まで)

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,93校のうち「学力検査」が全体の半分を下回る高校はありません。
「学力検査」=「60~69%」は30校,「70~79%」は46校,「80%以上」は3校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が40%を超える高校,「学校設定検査」が20%を超える高校はありません。新しい入試制度でも「学力検査」が最重視されているのです。
なお,「思考力を問う問題」を導入している県立千葉高・千葉東高・東葛飾高では「学校設定検査」の比重が15%,「学力検査+思考力を問う問題」が90%で,検査当日の学力が大きく問われる選抜方法となっています。木更津高・佐原高・県立千葉高では2023年春より2段階選抜が導入され,木更津・県立千葉の2段階目(定員の20%)では学力検査を1.5倍に拡大した選抜が行われます。なお,長生高・成東高では2024年春から普通科・理数科の「くくり募集」となり,2学科一括で同一の評価・選抜方法となりました。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
小金高(総合) 87% 12% 2%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
佐倉高(理数) 86% 10% 4%
佐倉高(普通) 84% 11% 5%
県立柏高(理数) 79% 18% 2% 1%
佐原高(理数) 78% 18% 2% 2%
松戸国際高(国際教養) 78% 19% 3%
木更津(普通) 78% 21% 2%
木更津(理数) 78% 21% 2%

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校
設定
検査
内申
(評定)
加点
船橋啓明(普通) 62% 33% 3% 2%
佐倉東(普通) 57% 31% 6% 7%
関宿(普通) 56% 30% 6% 9%
浦安南(普通) 55% 30% 5% 10%
船橋北(普通) 55% 29% 5% 10%
我孫子東(普通) 54% 29% 5% 11%
鎌ヶ谷西(普通) 54% 29% 5% 11%
沼南(普通) 54% 29% 5% 11%
沼南高柳(普通) 54% 29% 5% 11%
四街道北(普通) 54% 29% 5% 11%

学校設定検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校
設定
検査
内申
(評定)
加点
市立柏(普通) 62% 17% 2% 19%
市川南(普通) 60% 16% 6% 18%
姉崎(普通) 60% 16% 6% 18%
多古(普通) 62% 17% 5% 17%
犢橋(普通) 52% 28% 5% 15%
野田中央(普通) 52% 28% 5% 15%
船橋二和(普通) 52% 28% 5% 15%
千葉(普通) 75% 10% 15%
千葉東(普通) 75% 10% 15%
東葛飾(普通) 75% 10% 15%

インターネット出願15校に拡大!2024年春「入学者選抜実施要項」が判明

「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して4年目となる2024年春入試。9/14(木)に「入学者選抜実施要項」が発表され,各高校で総合点を算出する際「評定(調査書の内申)」に乗じる係数「K」値や,理数科・国際系学科で特定教科の比重を高くする「傾斜配点」などの内容が判明しました。押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
下の記事とあわせて,高校別の内容をまとめた2024年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,10月には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,「評定」「学力検査」「学校設定検査」それぞれの配点(満点)が判明する予定なので,確認しておきましょう。

→千葉県公立高校のくわしい「入試システム」はこちら

【インターネット出願を実施する高校】
インターネット出願は2023年春の入試で導入され,初年度は千葉高・東葛飾高の2校で実施されました。2024年春入試では「進学指導重点校」と市立高をあわせた15校に拡大。将来的には全校でのインターネット出願が実施される見込みです。
県立高校:12校(千葉高・千葉東高・船橋高・東葛飾高・柏高・佐倉高・佐原高・匝瑳高・成東高・長生高・安房高・木更津高)
市立高校:3校(市立千葉高・市立稲毛高・市立柏高)

【「K=1」以外に設定する学校】
「学力検査」は100点満点×5教科=500点満点,「評定」は5段階評価×9教科×3学年=135点満点で算出されます。2021年春からは「評定」に「K」と呼ばれる係数(0.5~2)を乗じて,比重を半分(67.5点満点)から2倍(270点満点)に変えられるようになりました。「K=1」とする高校が主流ですが,それ以外に設定する高校では「評定」の点数が大きく変動することになるため,志望校を検討する際には「K」値を確認しておきましょう。なお,2023年春と比較して「K」値を変更する高校は,小見川高(2→1)・銚子商業高(1→2)の2校です。
「K=0.5」(67.5点満点)の高校:小金高・佐倉高・千葉高・千葉東高・東葛飾高・船橋高
「K=2」(270点満点)の高校:我孫子東高・市原緑高・浦安南高・鎌ヶ谷西高・犢橋高・佐倉東高・沼南高・沼南高柳高・関宿高・銚子高・銚子商業・野田中央高・船橋北高・船橋啓明高・船橋二和高・八千代東高・四街道北高

【「傾斜配点」を行う高校】
理数科と国際関係に関する学科について,理数科では数学・理科の得点,国際関係では英語の得点をそれぞれ1.5倍または2倍して選抜できる「傾斜配点」が導入されています。2023年春は木更津高(理数科)・市立千葉高(理数科)・長生高(理数科)を除く対象学科すべてで「傾斜配点」が採用されました。2024年春は成東高(理数科)が「傾斜配点」を廃止しました。普通科・理数科を総合学科へ再編する匝瑳高も「傾斜配点」がなくなりました。
なお,成東高・長生高は2024年春から「くくり募集」として普通科・理数科の区別なく一括した選抜になります。入学して2年進級時に普通科・理数科に分かれますが,隣接学区外から出願した場合は普通科を選択できないため,注意が必要です。成東高は1・4・5・6・7学区,長生高は1・6・7・8・9学区から普通科に進学できます。
「数学・理科を1.5倍」する高校(理数科):船橋高・柏高・佐倉高・佐原高
「英語を1.5倍」する高校:松戸国際高(国際教養科)・流山おおたかの森高(国際コミュニケーション科)・成田国際高(国際科)・東金高(国際教養科)・市立稲毛高(国際教養科)・市立松戸高(国際人文科)

→千葉県公立高校のくわしい「入試システム」はこちら

2024年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(クリックでPDFが開きます)

千葉県全体で7クラス削減!2024年春入試の「募集定員」を発表

2023年8/23(水)に千葉県教育委員会より,2024年春(令和6年度)の「募集定員」が発表されました。県内国公私立の中3生は前年より約110人増加の約53,190人となる見込みです。しかし,これに対して千葉公立高校(全日制)の募集定員(内部進学生を除く)は280人(7クラス)分削減の30,680人となりました。
中3生が増えても公立募集定員が削減される背景には,近年の公立高校入試で続いている「欠員」の状況があると見られます。2021年以降の一般入学者選抜で「定員割れ」が拡大し,2次募集定員(2020年→21年→22年→23年)が927人→1,937人→2,312人→2,244人(37校54学科→69校103学科→60校97学科→56校89学科)と高止まりしていることから,相対的に公立高校の募集が絞られているようです。2023年春でも,中3生の約80人増に対して公立定員を360人削減する状況でした。
学区別に見ると,1・7・8・9学区は増減なし,2学区は3クラス減,3・4・5・6学区は1クラス減という状況です。なお,1学区の市立稲毛は中等教育学校移行に伴って2022年春より2クラス減となっており,2025年春に募集が停止されます。

【定員削減校】 ※募集クラス数(2023年春→2024年春)
○2学区
市川南(普通)8→7
船橋二和(普通)8→7
八千代東(普通)8→7
○3学区
柏の葉(普通)7→6
○4学区
佐倉西(普通)5→4
○5学区
市立銚子(普通)6→5
○6学区
成東(普通)6→5

2024年春の定員削減校のうち船橋二和八千代東柏の葉佐倉西成東は,2022年春に増員した募集クラス数を戻すかたちです。定員削減校の多くは2023年春に「定員割れ」となった高校ですが,2023年春に1.7倍と高倍率だった柏の葉も対象となっており,来春の志望動向に注意が必要です。なお,普通科で9クラス募集の高校は柏南の1校のみとなっています。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2024年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(クリックでPDFが開きます)

「思考力を問う問題」実施校は前年と同じ3校!2024年春入試の「学校設定検査」内容を発表

入試改革により「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して4年目となる2024年春入試。
各校でどんな検査が行われるのか?押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
2023年春と2024年春の「学校設定検査」を比較すると,「面接」の実施は78校124学科→75校119学科と最も多く,「自己表現」44校62学科→43校61学科と続きます。「作文」9校14学科,「適性検査」8校12学科,「集団討論」1校1学科,「小論文」1校2学科は前年と同数で,「学校独自問題」は前年に続き実施校なしという状況。「1つの検査を実施する高校」は111校178学科→110校176学科,「2つの検査を実施する高校」は15校20学科→13校18学科となっています。
上記の「学校設定検査」実施校・学科数は「地域連携アクティブスクール」を除いた全日制高校から算出したものです。2024年春は行徳高・市原高が地域連携アクティブスクールに移行し,匝瑳高が普通科・理数科→総合学科に再編されることで「面接」「自己表現」の実施校・学科数が若干変動していますが,それ以外で「学校設定検査」を変更する高校はほとんどありません。

2022年春に県立千葉高で初めて導入された「思考力を問う問題」は,2023年春に千葉東高・東葛飾高で導入され,2024年春も同じ3校での実施となります。作問は各高校ではなく,千葉県教育委員会が思考力・表現力などを問う記述問題を作成。2023年春は2日目の検査として60分・100点満点で実施されました。選抜でどのような扱いとなるかは10月中旬に「選抜・評価方法」として各高校のホームページで発表される予定です。

2024年春に「学校設定検査」を前年から変更する高校は多くありませんが,志望校を選択するうえでしっかり確認しておきましょう。下の記事とあわせて,高校別の検査内容を一覧にした「2024年春千葉公立「学校設定検査」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,「募集定員」は8月中旬,各高校の「期待する生徒像」や「K=評定(内申)の比重」を掲載した「入学者選抜実施要項」は9月中旬に県教育委員会のホームページで発表される予定です。また,詳細な「選抜・評価方法」は10月中旬に各高校のホームページにアップされる見通しなので,確認しておきましょう。

①「学校設定検査」を変更した高校

実施内容を変更した高校は以下の通りです(2023年春→2024年春)。
市立柏(普通):面接・自己表現→自己表現


②「志願理由書」の提出が必要な高校

「志願理由書」は2014年春の入試まで全員が出願する高校へ提出していましたが,2015年春より高校が必要とした場合のみ提出するよう変更。以来,提出校は年々減少傾向にありました。2024年春の提出校は幕張総合高(総合学科)・八千代高(体育科)がとりやめ,4校4学科(地域連携アクティブスクールを除く)と若干にとどまっています。
「志願理由書」の提出が必要な高校:浦安南高・君津高(園芸科)・幕張総合高(看護科)・薬園台高(園芸科)

「2024年春千葉公立「学校設定検査」一覧(PDF)

2023年(令和5年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

速報!2023年春の中学校別「評定合計平均値」
内申調整廃止3年目の「内申」はどうなった?

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点(評定合計値)
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。ただし,県内すべての中学校が一律の評価基準で生徒の内申をつけることは不可能で,3学年合計の平均が100点を超える高い中学もあれば,90点を下回る低い中学もあります。
2008年春から2020年春までの千葉県公立高校入試では中学でつけた内申点の調整が行われ,
「自分が通う中学校の平均が《95点》より高い分が減点され,低い分が加点される」
というしくみになっていましたが,2021年春にこの調整は廃止。
在籍中学でつけられた評定の点数がそのまま入試に使われるようになり,評価基準が”甘い中学”と”厳しい中学”で不公平が生じる状況に戻りました(内申調整廃止の理由や今後の対応について県教育委員会は明確にしていません)。「95点より高いと減点される」ことがなくなった影響なのか,2021年春以降は中学校別の「評定合計平均値」が高騰しています。
ご参考までに,2020年春→2021年春→2022年春→2023年春の推移(135点満点)を並べてみました。

●県全体の評定合計平均 93.4↗94.294.6→94.6(94を上回るのは2008年春の94.3以来)
●内申平均100以上の中学 2校↗10校↗20校↗21校(大幅に増加)
●おもな市の平均(多くの市で上昇傾向)
千葉市 93.6↗93.8↗94.7→94.7
習志野市93.7↗95.0↗96.3↗96.7
八千代市92.5↗93.2↗93.5↗93.9
船橋市 92.2↗93.4↗93.5↘93.4
市川市 91.8↗92.9↗93.6↗93.8
浦安市 94.8↗95.8↗96.2↗97.2
松戸市 92.4↗93.2↗93.9↘93.7
柏市  92.7↗94.0↗94.9↘94.5
流山市 93.3→93.3↗93.8↗95.3
鎌ヶ谷市92.6↗94.6→94.6↗95.0
佐倉市 94.6↗95.2↘94.3↗95.4
成田市 95.3↗96.0↗96.8↗96.9
印西市 94.3↗95.1↘94.7↘93.2

上記の通り全体的に上昇が続く千葉県の内申は一都三県の中でも高いといわれており,東京都と比べても全体的に高くつけられていることがわかります。
2022年12月末の中3生9教科5段階評価で「5」~「1」それぞれがつれられた比率を見ると,
千葉県:「5」=23.5%,「4」=25.6%,「3」=39.8%,「2」=7.4%,「1」=3.8%
東京都:「5」=12.4%,「4」=23.7%,「3」=47.0%,「2」=13.0%,「1」=3.9%
という状況で,「5」「4」の割合が東京都で36.1%に対して千葉県では全体のほぼ半分となる49.1%と大幅に上回っています。
この結果から”東京都より千葉県の中学生の学力が高い”と言えるでしょうか?
そうではなく,評定基準の”甘さ”が影響していると考えた方が実態に沿っていそうです。内申の高騰が続く千葉県では「全体的に内申が高くついている=自分の内申が特別高いわけではない可能性」に注意が必要ですが,一方で千葉県公立高校入試では学力検査500点に対して内申は135点満点と扱いが小さくなっています。さらに内申を半分の67.5点満点とする高校も散見され,2024年春入試でも一定数になると推測されます。内申はもちろんですが,より選抜での比重が高い学力検査の対策をしっかり行うようにしていきましょう

参考までに2023年春の中学校別・平均内申の一覧(PDF)を掲示しました。在籍中学の平均内申を他校と比較しながら確認しておきましょう。

各高校の具体的な選抜方法は? 2023年入試「選抜・評価方法」発表!

2021年春に大きく変わった千葉県公立高校入試。あらためて内容を確認しておきましょう。

《おもな変更点》
○試験区分:「前期選抜」「後期選抜」の2回入試 ➡ 「一般入学者選抜」に一本化
○学力検査:一日で5教科を実施 ➡ 初日に国・数・英,2日目に理・社を実施
集合時間8:45 ➡ 9:30
英語(リスニング含む)50 分 ➡ 60 分
○内申(評定):中学校間の格差を調整 ➡ 廃止(調査書の数値がそのまま使用される)
○その他:(前期選抜)2日目検査 ➡ 学校設定検査

一般入学者選抜では「学力検査」「内申(評定)」「調査書記載事項」「学校設定検査」を各高校が設定した配点で点数化。得点を合計した「総得点」により選抜されます。また定員の20%まで,内申・調査書記載事項・学校設定検査の配点を変更した2段階目の選考が可能(市立高校は2段階目が20%を超える場合あり)。各項目の配点を1段階目の2倍以上に設定できるようになっています(ただし各項目に設定された上限以内。2023年春からは2段階目で「学力検査」を1.5倍=750点満点まで拡大可能に)。2020年春までの前期選抜では各項目の配点に制限がありませんでしたが,一般入学者選抜では上限・下限を設定。高校間の配点の幅が狭くなりました。

《選抜方法(配点)の比較》

2020年春(前期選抜) 2021年春~(一般入学者選抜)
学力検査 500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
※理数・国際は対象教科を2倍まで可(2021年春は採用校なし)
内申(評定) 0~270点
(135点満点0~2倍)
67.5~270点
(135点満点0.5~2倍)
調査書加点 0~230点 0~50点
2日目検査
→学校設定検査
3~448点 10~150点
(専門学科は200点まで可)
合計 505~1150点 577.5~970点
(専門学科は1120点まで)

2023年春の入試では,各高校でどんな選抜となるのでしょう?
それは,10/19(水)に各高校のホームページ上で発表された「選抜・評価方法」を見るとわかります。ただし,千葉県教育委員会では他都県のように各高校の選抜方法をまとめた一覧を作成していません。そこで,普通科・理数科・国際関連学科・総合学科95校について,「各項目の配点」や「合計点に対する比率」「前年との変更内容」などを一覧表とグラフにまとめました(PDF)。志望校検討の際に確認しておきましょう。あわせて「一般入学者選抜のキホン」「学力検査の比重が高い」「調査書の比重が高い」「学校設定検査の比重が高い」それぞれの高校ランキングの記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2023年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

一般入学者選抜のキホン

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点
→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり
②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点
→一部の高校で135点×0.5~2倍に圧縮・拡大する場合あり
③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま
→0~50点の範囲で各高校が設定
④2学校設定検査 配点の大きさは高校によりさまざま
→10~150点の範囲で各高校が設定(専門学科は200点まで)

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,95校のうち「学力検査」が全体の半分を下回る高校はありません。
「学力検査」=「60~69%」は32校,「70~79%」は47校,「80%以上」は3校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が40%を超える高校はなく,「学校設定検査」が20%を超える高校は1校のみ。新しい入試制度でも「学力検査」が最重視されているのです。
なお,前年の県立千葉高に続いて「思考力を問う問題」を導入する千葉東高・東葛飾高では「学校設定検査」の比重が15%に上昇。「学力検査」の比重は75%に下がりましたが,「学力検査+思考力を問う問題」では90%となり,検査当日の学力が大きく問われる選抜方法に変わりはありません。木更津・佐原・県立千葉・成東では2023年春より2段階選抜が導入され,木更津・県立千葉・成東の2段階目(定員の20%)では学力検査を1.5倍に拡大した選抜が行われます。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
小金高(総合) 87% 12% 2%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
佐倉高(理数) 86% 10% 4%
佐倉高(普通) 84% 11% 5%
県立柏高(理数) 79% 18% 2% 1%
佐原高(理数) 78% 18% 2% 2%
松戸国際高(国際教養) 78% 19% 3%
木更津(普通) 78% 21% 2%
木更津(理数) 78% 21% 2%

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
船橋啓明高 62% 33% 3% 2%
佐倉東高 57% 31% 6% 7%
市原緑高 56% 30% 3% 11%
浦安南高 55% 30% 5% 10%
小見川高 55% 30% 5% 10%
八千代東高 55% 30% 4% 11%
船橋北高 55% 29% 5% 10%
我孫子東高 54% 29% 5% 11%
鎌ヶ谷西高 54% 29% 5% 11%
沼南高 54% 29% 5% 11%
沼南高柳高 54% 29% 5% 11%
関宿高 54% 29% 5% 11%
四街道北高 54% 29% 5% 11%

学校設定検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
市立柏高(普通) 61% 16% 2% 21%
姉崎高 60% 16% 5% 18%
松戸馬橋高 62% 17% 3% 18%
市川南高 60% 16% 6% 18%
行徳高 60% 16% 6% 18%
多古高(普通) 62% 17% 5% 17%
犢橋高 52% 28% 5% 15%
野田中央高 52% 28% 5% 15%
船橋二和高 52% 28% 5% 15%
市立松戸高(普通) 63% 17% 4% 15%

新たな変更点が判明!2023年春「入学者選抜実施要項」

「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して3年目となる2023年春入試。9/15(木)に「入学者選抜実施要項」が発表され,選抜制度の一部変更に加え,各高校で総合点を算出する際「評定(調査書の内申)」に乗じる係数「K」値と,理数科・国際系学科で特定教科の比重を高くする「傾斜配点」の内容が判明しました。押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
下の記事とあわせて,高校別の内容をまとめた2023年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,10月には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,「評定」「学力検査」「学校設定検査」それぞれの配点(満点)が判明する予定なので,確認しておきましょう。

→千葉県公立高校のくわしい「入試システム」はこちら

【「K=1」以外に設定する学校】
「学力検査」は100点満点×5教科=500点満点,「評定」は5段階評価×9教科×3学年=135点満点で算出されます。2021年春からは「評定」に「K」と呼ばれる係数(0.5~2)を乗じて,比重を半分(67.5点満点)から2倍(270点満点)に変えられるようになりました。「K=1」とする高校が主流ですが,それ以外に設定する高校では「評定」の点数が大きく変動することになるため,志望校を検討する際には「K」値を確認しておきましょう。なお,2022年春と比較して「K」値を変更する高校は,検見川高(0.5→1)・船橋北高(1→2)・船橋東高(2→1)の3校です。
「K=0.5」(67.5点満点)の高校:小金高・佐倉高・千葉高・千葉東高・東葛飾高・船橋高
「K=2」(270点満点)の高校:我孫子東高・市原緑高・浦安南高・小見川高・鎌ヶ谷西高・犢橋高・佐倉東高・沼南高・沼南高柳高・関宿高・銚子高・野田中央高・船橋北高・船橋啓明高・船橋二和高・八千代東高・四街道北高

【「傾斜配点」を行う高校】
理数科と国際関係に関する学科について,理数科では数学・理科の得点,国際関係では英語の得点をそれぞれ1.5倍または2倍して選抜できる「傾斜配点」が導入されています。2022年春は木更津高(理数科)・市立千葉(理数科)・長生高(理数科)を除く対象学科すべてで「傾斜配点」が採用されました。2023年春に「傾斜配点」を変更する高校はありません。
「数学・理科を1.5倍」する高校(理数科):船橋高・柏高・佐倉高・佐原高・匝瑳高・成東高
「英語を1.5倍」する高校:松戸国際高(国際教養科)・流山おおたかの森高(国際コミュニケーション科)・成田国際高(国際科)・東金高(国際教養科)・市立稲毛高(国際教養科)・市立松戸高(国際人文科)

【新たな入試変更点=学力検査の係数「k4」】
現行の選抜方法では「理数に関する学科」「国際に関する学科」を除いて学力検査の得点が一律500点満点で扱われます。2023年春からは各高校で学力検査に対する係数「k4」を1~1.5の範囲で設定できるようになり,得点に乗じて750点満点に拡大することが可能になりました。ただし,これは2段階の選抜を行う高校で,定員の最大20%を対象とする係数です。「評定135点満点・学力検査500点満点」の場合でも「評定:学力検査≒21:79」と学力検査が重視される選抜方法ですが,「評定135点満点・学力検査750点満点」の場合は「評定:学力検査≒15:85」,評定の得点を0.5倍する「評定67.5点満点・学力検査750点満点」の場合は「評定:学力検査≒8:92」と学力検査の得点がかなりの比重を占める選抜になります。

→千葉県公立高校のくわしい「入試システム」はこちら

2023年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(クリックでPDFが開きます)

千葉県全体で9クラス削減!2023年春入試の募集定員

県内国公私立の中3生は前年より約80人増加の約53,080人となる見込みです。しかし,これに対して千葉公立高(全日制)の募集定員は360人(9クラス)分削減の30,960人となりました。中3生が増えても公立募集定員が削減される背景には,近年の公立高校入試での欠員増加があると見られます。一般入学者選抜での定員割れが拡大し,2次募集定員(2020年→2021年→2022年)が927人→1,937人→2,312人(37校54学科→69校103学科→60校97学科)に増加していることから,相対的に公立の募集が絞られているようです。2022年春でも,中3生の1,630人増に対して公立定員を400人増にとどめている状況でした。
学区別では,1・5・6・7・8学区増減なし,2・4・9学区2クラス減,3学区3クラス減という状況です。なお,1学区の市立稲毛は中等教育学校移行に伴って2022年春より2クラス減となっています。

○2学区のクラス増減
船橋北(普通)6→5
松戸(普通)6→5

○3学区のクラス増減
鎌ヶ谷西(普通)6→5
沼南(普通)5→4
流山南(普通)8→7

○4学区のクラス増減
佐倉東(普通)5→4
四街道北(普通)7→6

○9学区のクラス増減
市原(普通)3→2
市原八幡(普通)6→5

2023年春の定員削減校のうち市原八幡・佐倉東・船橋北・松戸・四街道北は,2022年春に増員した募集クラス数を戻したかたちです。なお,普通科で9クラス募集の高校は柏南の1校のみとなっています。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2023年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(クリックでPDFが開きます)

「思考力を問う問題」実施校が拡大!2023年春入試の「学校設定検査」内容を発表

入試改革により「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して3年目となる2023年春入試。各校でどんな検査が行われるのか?押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
2022年春と2023年春の「学校設定検査」を比較すると,「面接」の実施は78校125学科→78校124学科と最も多く,「自己表現」45校63学科→44校62学科,「作文」11校16学科→9校14学科と続きます。「適性検査」8校12学科,「集団討論」1校1学科,「小論文」1校2学科は前年と同数で,「学校独自問題」は前年に続き実施校なしという状況。「1つの検査を実施する高校」は110校176学科→111校178学科に微増,「2つの検査を実施する高校」は16校22学科→15校20学科に微減しました。

注目は「その他の検査」として2022年春に県立千葉高で初めて導入された「思考力を問う問題」の実施拡大です。2023年春は千葉東高・東葛飾高で導入され,3校での実施となります。作問は各高校ではなく,千葉県教育委員会が思考力・表現力などを問う記述問題を作成。2022年春は2日目の検査として60分・100点満点で実施されました。選抜でどのような扱いとなるかは10月下旬に「選抜・評価方法」として各高校のホームページで発表される予定です。

2023年春に「学校設定検査」を前年から変更する高校は多くありませんが,志望校を選択するうえでしっかり確認しておきましょう。下の記事とあわせて,高校別の検査内容を一覧にした「2023年春千葉公立「学校設定検査」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,「募集定員」は8月下旬,各高校の「期待する生徒像」や「K=評定(内申)の比重」を掲載した「入学者選抜実施要項」は9月中旬に県教育委員会のホームページで発表される予定です。また,詳細な「選抜・評価方法」は10月下旬に各高校のホームページにアップされる見通しになっているので,確認しておきましょう。

①「学校設定検査」を変更したおもな高校

実施内容を変更したおもな高校は以下の通りです(2022年春→2023年春)。
生浜:面接→自己表現
大多喜:自己表現→面接
市立柏(スポーツ科学):面接・適性検査→適性検査
佐倉東(普通):面接・自己表現→面接
千葉東:作文→思考力を問う問題
東葛飾:作文→思考力を問う問題

②「志願理由書」の提出が必要な高校

「志願理由書」は2014年春の入試まで全員が出願する高校へ提出していましたが,2015年春より高校が必要とした場合のみ提出するよう変更。以来,提出校は年々減少傾向にありました。2023年春の「一般入学者選抜」でも「志願理由書」の運用は従来通りで,提出校は前年と同じ6校7学科(地域連携アクティブスクールを除く)と少数にとどまっています。
「志願理由書」の提出が必要な高校:浦安南高・君津高(園芸科)・行徳高・
幕張総合高(総合学科・看護科)・薬園台高(園芸科)・八千代高(体育科)

「2023年春千葉公立「学校設定検査」一覧(PDF)

2022年(令和4年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

速報!2022年春の中学校別「評定合計平均値」
内申調整廃止2年目の「内申」はどうなった?

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点(評定合計値)
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。ただし,県内すべての中学校が一律の評価基準で生徒の内申をつけることは不可能で,3学年合計の平均が100点を超える高い中学もあれば,90点を下回る低い中学もあります。
2008年春から2020年春までの千葉県公立高校入試では中学でつけた内申点の調整が行われ,
「自分が通う中学校の平均が《95点》より高い分が減点され,低い分が加点される」
というしくみになっていましたが,2021年春にこの調整は廃止。
在籍中学でつけられた評定の点数がそのまま入試に使われるようになり,評価基準が”甘い中学”と”厳しい中学”で不公平が生じる状況に戻りました(内申調整廃止の理由や今後の対応について県教育委員会は明確にしていません)。「95点より高いと減点される」ことがなくなった影響なのか,2021年春に続いて2022年春も中学校別の「評定合計平均値」が高騰しています。
ご参考までに,2020年春→2021年春→2022年春の推移(135点満点)を並べてみました。

●県全体の評定合計平均 93.4↗94.2↗94.6(94を上回るのは2008年春の94.3以来)
●内申平均100以上の中学 2校↗10校↗20校(大幅に増加)
●おもな市の平均(多くの市で上昇傾向)
千葉市 93.6↗93.8↗94.7
習志野市93.7↗95.0↗96.3
八千代市92.5↗93.2↗93.5
船橋市 92.2↗93.4↗93.5
市川市 91.8↗92.9↗93.6
浦安市 94.8↗95.8↗96.2
松戸市 92.4↗93.2↗93.9
柏市  92.7↗94.0↗94.9
流山市 93.3→93.3↗93.8
鎌ヶ谷市92.6↗94.6→94.6
佐倉市 94.6↗95.2↘94.3
成田市 95.3↗96.0↗96.8
印西市 94.3↗95.1↘94.7

上記の通り全体的に上昇が続く千葉県の内申は一都三県の中でも高いといわれており,東京都と比べても全体的に高くつけられていることがわかります。
2021年12月末の中3生9教科5段階評価で「5」~「1」それぞれがつれられた比率を見ると,
千葉県:「5」=22.9%,「4」=26.5%,「3」=40.2%,「2」=7.2%,「1」=3.2%
東京都:「5」=12.8%,「4」=24.6%,「3」=46.7%,「2」=12.4%,「1」=3.5%
という状況で,「5」「4」の割合が東京都で37.4%に対して千葉県では全体のほぼ半分となる49.4%と大幅に上回っています。
この結果から”東京都より千葉県の中学生の学力が高い”と言えるでしょうか?
評定基準の”甘さ”が影響していると考えた方が実態に沿っていそうです。内申の高騰が続く千葉県では「全体的に内申が高くついている=自分の内申が特別高いわけではない可能性」に注意が必要ですが,一方で千葉県公立高校入試では学力検査500点に対して内申は135点満点と扱いが小さくなっています。さらに内申を半分の67.5点満点とする高校も散見され,2023年春入試でも一定数になると推測されます。内申はもちろんですが,より選抜での比重が高い学力検査の対策をしっかり行うようにしていきましょう

参考までに2022年春の中学校別・平均内申の一覧(PDF)を掲示しました。在籍中学の平均内申を他校と比較しながら確認しておきましょう。

各高校の具体的な選抜方法は? 2022年入試「選抜・評価方法」発表!

2021年春に大きく変わった千葉県公立高校入試。あらためて内容を確認しておきましょう。

《おもな変更点》
○試験区分:「前期選抜」「後期選抜」の2回入試 ➡ 「一般入学者選抜」に一本化
○学力検査:一日で5教科を実施 ➡ 初日に国・数・英,2日目に理・社を実施
集合時間8:45 ➡ 9:30
英語(リスニング含む)50 分 ➡ 60 分
○内申(評定):中学校間の格差を調整 ➡ 廃止(調査書の数値がそのまま使用される)
○その他:(前期選抜)2日目検査 ➡ 学校設定検査

一般入学者選抜では「学力検査」「内申(評定)」「調査書記載事項」「学校設定検査」を各高校が設定した配点で点数化。得点を合計した「総得点」により選抜されます。また定員の20%まで,内申・調査書記載事項・学校設定検査の配点を変更した2段階目の選考が可能(市立高校は2段階目が20%を超える場合あり)。各項目の配点を1段階目の2倍以上に設定できるようになっています(ただし各項目に設定された上限以内)。2020年春までの前期選抜では各項目の配点に制限がありませんでしたが,一般入学者選抜では上限・下限を設定。高校間の配点の幅が狭くなりました。

《選抜方法(配点)の比較》

2020年春(前期選抜) 2021年春~(一般入学者選抜)
学力検査 500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
※理数・国際は対象教科を2倍まで可(2021年春は採用校なし)
内申(評定) 0~270点
(135点満点0~2倍)
67.5~270点
(135点満点0.5~2倍)
調査書加点 0~230点 0~50点
2日目検査
→学校設定検査
3~448点 10~150点
(専門学科は200点まで可)
合計 505~1150点 577.5~970点
(専門学科は1120点まで)

2022年春の入試では,各高校でどんな選抜となるのでしょう?
10/18(月)に各高校のホームページ上で発表された「選抜・評価方法」を見るとわかります。しかし,千葉県教育委員会では他都県のように各高校の選抜方法をまとめた一覧を作成していません。そこで,普通科・理数科・国際関連学科・総合学科95校について,「各項目の配点」や「合計点に対する比率」「前年との変更内容」などを一覧表とグラフにまとめました(PDF)。志望校検討の際に確認しておきましょう。あわせて「一般入学者選抜のキホン」「学力検査の比重が高い」「調査書の比重が高い」「学校設定検査の比重が高い」それぞれの高校ランキングの記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2022年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

一般入学者選抜のキホン

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点
→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり
②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点
→一部の高校で135点×0.5~2倍に圧縮・拡大する場合あり
③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま
→0~50点の範囲で各高校が設定
④2学校設定検査 配点の大きさは高校によりさまざま
→10~150点の範囲で各高校が設定(専門学科は200点まで)

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,95校のうち「学力検査」が全体の半分を下回る高校はありません。
「学力検査」=「60~69%」は34校,「70~79%」は43校,「80%以上」は6校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が40%を超える高校はなく,「学校設定検査」が20%を超える高校は1校のみ。新しい入試制度でも「学力検査」が最重視されているのです。
なお,県立千葉高は「思考力を問う問題」を導入して「学校設定検査」の比重が2%→15%に上昇。「学力検査」の比重は87%→75%となりましたが,「学力検査+思考力を問う問題」では90%となり,検査当日の学力が大きく問われる選抜方法に変わりはありません。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
小金高(総合) 87% 12% 2%
千葉東高 87% 12% 2%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
佐倉高(理数) 86% 10% 4%
佐倉高(普通) 84% 11% 5%
検見川高 83% 11% 4% 2%
東葛飾高 81% 11% 8%
県立柏高(理数) 79% 18% 2% 1%
佐原高(理数) 78% 18% 2% 2%

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
船橋啓明高 62% 33% 3% 2%
船橋東高 63% 34% 3% 1%
浦安南高 55% 30% 5% 10%
小見川高 55% 30% 5% 10%
我孫子東高 54% 29% 5% 11%
鎌ヶ谷西高 54% 29% 5% 11%
沼南高 54% 29% 5% 11%
関宿高 54% 29% 5% 11%
八千代東高 55% 30% 4% 11%
佐倉東高 53% 29% 5% 13%

学校設定検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
市立柏高(普通) 61% 16% 2% 21%
姉崎高 60% 16% 5% 18%
松戸馬橋高 62% 17% 3% 18%
市川南高 60% 16% 6% 18%
行徳高 60% 16% 6% 18%
多古高(普通) 62% 17% 5% 17%
犢橋高 52% 28% 5% 15%
野田中央高 52% 28% 5% 15%
船橋二和高 52% 28% 5% 15%
千葉高 75% 10% 15%

一本化2年目!2022年春入試の「入学者選抜実施要項」を発表

「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して2年目となる2022年春入試。9/13(月)に発表された「入学者選抜実施要項」により,総合点を算出する際「評定(調査書の内申)」に乗じる係数「K」値と,理数科・国際系学科で特定教科の比重を高くする「傾斜配点」の内容が判明しました。各高校でどのように扱われるのか?押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
下の記事とあわせて,高校別の内容をまとめた2022年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,10月には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,「評定」「学力検査」「学校設定検査」それぞれの配点(満点)が判明する予定なので,確認しておきましょう。

①「K=1」以外に設定する学校

「学力検査」は100点満点×5教科=500点満点,「評定」は5段階評価×9教科×3学年=135点満点で算出されます。2021年春からは「評定」に「K」と呼ばれる係数(0.5~2)を乗じて,比重を半分(67.5点満点)から2倍(270点満点)に変えられるようになりました。「K=1」とする高校が主流ですが,それ以外に設定する高校では「評定」の点数が大きく変動することになるため,志望校を検討する際には「K」値を確認しておきましょう。なお,2021年春と比較して「K」値を変更する高校はありません。
「K=0.5」(67.5点満点)の高校:検見川高・小金高・佐倉高・千葉高・千葉東高・東葛飾高・船橋高
「K=2」(270点満点)の高校:我孫子東高・市原緑高・浦安南高・小見川高・鎌ヶ谷西高・犢橋高・佐倉東高・沼南高・沼南高柳高・関宿高・銚子高・野田中央高・船橋啓明高・船橋東高・船橋二和高・八千代東高・四街道北高

②「傾斜配点」を行う高校

理数科と国際関係に関する学科について,理数科では数学・理科の得点,国際関係では英語の得点をそれぞれ1.5倍または2倍して選抜できる「傾斜配点」が導入されています。2021年春は木更津高(理数科)・市立千葉(理数科)を除く対象学科すべてで「傾斜配点」が採用されました。2022年春には長生高(理数科)が「傾斜配点」を取りやめています。
「数学・理科を1.5倍」する高校(理数科):船橋高・柏高・佐倉高・佐原高・匝瑳高・成東高
「英語を1.5倍」する高校:松戸国際高(国際教養科)・流山おおたかの森高(国際コミュニケーション科)・
成田国際高(国際科)・東金高(国際教養科)・市立稲毛高(国際教養科)・市立松戸高(国際人文科)

千葉県全体で10クラス増員!2022年春入試の募集定員

県内国公私立の中3生は前年より約1,630人増加の約53,000人となる見込みです。これに伴って千葉公立高(全日制)の募集定員は400人(10クラス)分増員されました。2020年春は中3生約480人減少に対して公立定員440人(11クラス)削減,2021年春は中3生約2,050人減少に対して公立定員1,480人(37クラス)削減という状況でしたが,今回は増加に転じています。ただし,中3生の1,630人増加に対して公立定員は400人増にとどまっており,2021年春の公立入試で定員割れの高校が増えた状況を考慮したと考えられそうです。
学区別では,1・5・7学区増減なし,2学区8クラス増,3・6・9学区1クラス増,4学区1クラス減と,2学区の増員が目立つ状況です。1学区には市立稲毛の中等教育学校移行に伴う2クラス減,4学区には佐倉南の三部制定時制移行に伴う全日制4クラスの募集停止が含まれています。

○1学区のクラス増減
千葉北(普通)7→8 磯辺(普通)7→8 市立稲毛(普通)5→3

○2学区のクラス増
八千代東(普通)7→8 八千代西(普通)4→5 船橋啓明(普通)7→8
船橋二和(普通)7→8 船橋法典(普通)5→6 船橋北(普通)5→6
松戸(普通)5→6 松戸六実(普通)7→8

○3学区のクラス増
柏の葉(普通)6→7

○4学区のクラス増減
佐倉東(普通)4→5 佐倉西(普通)4→5 佐倉南(普通)4→0
四街道北(普通)6→7

○6学区のクラス増
成東(普通)5→6

○9学区のクラス増
市原八幡(普通)5→6

2021年春に定員削減した高校のうち,千葉北・磯辺・八千代東・八千代西・船橋啓明・船橋二和・船橋法典・船橋北・松戸六実・佐倉西・成東・市原八幡が2022年春に増員して募集クラス数を戻しています。なお,普通科で9クラス募集の高校は柏南の1校のみとなっています。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2022年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(PDF)

県立千葉高で「思考力を問う問題」を導入!2022年春入試の「学校設定検査」内容を発表

入試改革により「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して2年目となる2022年春入試。各校でどんな検査が行われるのか?押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
2021年春と2022年春の「学校設定検査」を比較すると,「面接」の実施は82校135学科→78校125学科と最も多く,「自己表現」45校60学科→45校63学科,「作文」10校13学科→11校16学科と続きます。「適性検査」8校12学科,「集団討論」1校1学科,「小論文」1校2学科は前年と同数で,「学校独自問題」は前年に続き実施校なしという状況。「1つの検査を実施する高校」は110校175学科→110校176学科と大きな変動はなく,「2つの検査を実施する高校」が18校24学科→16校22学科に減少しています。

注目は「その他の検査」として県立千葉高で初めて導入される「思考力を問う問題」の実施です。思考力・表現力などを問う記述問題で,高校の作問ではなく千葉県教育委員会が作問します。7/19(月)からの週内に発表される予定の「学力検査出題方針」に「思考力を問う問題」の出題方針が追記される予定で,その後「サンプル問題」が県教委ホームページにアップされる見込みです。

全体的に「学校設定検査」を前年から変更する高校は多くありませんが,志望校を選択するうえでしっかり確認しておきましょう。下の記事とあわせて,高校別の検査内容を一覧にした「2022年春千葉公立「学校設定検査」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,「募集定員」は8月下旬,各高校の「期待する生徒像」や「K=評定(内申)の比重」を掲載した「入学者選抜実施要項」は9月中旬に県教育委員会のホームページで発表される予定です。また,詳細な「選抜・評価方法」は10月下旬に各高校のホームページにアップされる見通しになっているので,確認しておきましょう。

①「学校設定検査」を変更したおもな高校

実施内容を変更したおもな高校は以下の通りです(2021年春→2022年春)。
小見川高:自己表現→面接  県立柏高(普通・理数):面接→作文
木更津高(普通・理数):面接→作文  県立千葉高:作文→思考力を問う問題
柏陵高:面接・自己表現→自己表現  幕張総合(総合):面接・自己表現→面接

②「志願理由書」の提出が必要な高校

「志願理由書」は2014年春の入試まで全員が出願する高校へ提出していましたが,2015年春より高校が必要とした場合のみ提出するよう変更。以来,提出校は年々減少傾向にありました。2022年春の「一般入学者選抜」でも「志願理由書」の運用は従来通りで,提出校は前年と同じ6校7学科と少数にとどまっています。
「志願理由書」の提出が必要な高校:浦安南高・君津高(園芸科)・行徳高・
幕張総合高(総合学科・看護科)・薬園台高(園芸科)・八千代高(体育科)

「2022年春千葉公立「学校設定検査」一覧(PDF)

2021年(令和3年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

速報!2021年春の中学校別「評定合計平均値」
調整(算式1)廃止で「内申」はどうなった?

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。ただし,県内すべての中学校が一律の評価基準で生徒の内申をつけることは不可能で,3学年合計の平均が100点を超える高い中学もあれば,90点を下回る低い中学もあります。
そのため,2008年春の入試から中学でつけた内申点をそのまま使わないようになり,
自分が通う中学校の平均が「95点」より高い分が減点され,低い分が加点される
というしくみになりました(2021年春に調整は廃止)。
たとえば,別々の中学に通う隆君と恵さんの内申が同じ81点の場合
・隆君の中学が平均105点だと95点より10点高い分が引かれ,71点に
・恵さんの中学が平均85点だと95点より10点低い分が足され,91点に
隆君と恵さんの内申点は20点も差がつくことになり,
同じ内申点でも中学が違うと有利になったり,不利になったりする
ことが起こるようになりました。

2020年春の各中学校の平均内申(m値)を見ると,県内最高の中学は「106」点,県内最低の中学は「85」点で,その差は「21」点もありました。県が定めた基準値95点からの差が大きくなればなるほど強制的な調整も大きくなり,特に県内最高の「106」点の中学では個々の生徒の内申点が一律で「11」点も引かれてしまうことになるので,本来なら合格できた高校に届かなくなることも起こりえます。評定平均が高い中学には“評価基準が甘い”場合もあれば,“学力の高い生徒が集まっている”場合もあるのです。特に後者の場合,内申が不当に下げられたことになります。

2021年春からは,前期選抜・後期選抜を一本化する大きな入試改革の中で内申調整(算式1)を廃止。在籍中学でつけられた評定の点数がそのまま入試に使われるようになり,“学力層が高い中学の内申が不当に下げられる”ことは解消されたと考えられます。一方で,評価基準が”甘い中学”と”厳しい中学”で不公平が生じる状況に戻ることになりましたが,内申調整廃止の理由や今後の対応について県教育委員会は明確にしていません。

なお千葉県の内申は,例えば東京都と比べると全体的に高くつけられています。
2021年春入試の9教科5段階評価で「5」~「1」それぞれがつれられた比率を見ると,
千葉県:「5」=21.3%,「4」=31.2%,「3」=37.0%,「2」=7.8%,「1」=2.8%
東京都:「5」=13.5%,「4」=25.5%,「3」=46.6%,「2」=11.2%,「1」=3.2%
という状況で,「5」「4」の割合が東京都で39.0%に対して千葉県では全体の半分を超える52.5%と高くなっています。これで”東京都より千葉県の中学生の学力が高い”ということにはなりません。千葉県では評定基準の”甘い中学”が多いと考えた方がしっくりきそうです。従来も高めだった千葉県の内申ですが,内申調整が廃止された2021年春は予想された通り中学校の平均内申が上昇(2020年春の「5」「4」の割合=48.5%)。内申調整が導入される2008年春(=52.9%)と同程度まで戻りました。なお,2022年春の入試でも学力検査500点に対して,内申は135点満点とする高校が多く,さらに半分の67.5点満点とする高校も一定数になると推測されます。内申はもちろんですが,より比重が高い学力検査の対策をしっかり行うようにしていきましょう

参考までに2021年春の中学校別・平均内申の一覧(PDF)を掲示しました。在籍中学の平均内申を他校と比較しながら確認しておきましょう。

千葉県全体で37クラス削減!2021年春入試の募集定員

県内国公私立の中3生は前年より約2,050人減少の約51,370人となる見込みです。これに伴って千葉公立高(全日制)の募集定員は1,480人(37クラス)分削減されました。2020年春は中3生約480人減少に対して公立定員440人(11クラス)削減という状況でしたが,今回の削減幅は近年で最も大きなものになっています。
学区別では,1学区7クラス減,2学区13クラス減,3・4・5・9学区各3クラス減,6・7学区各2クラス減,8学区1クラス減と,2学区の削減が目立つ状況です。9学区の削減には君津高・上総高の統合による2クラス分が含まれています。

○1学区のクラス減
千葉女子(普通)7→6 千葉工業(電気)2→1 千葉北(普通)8→7 磯辺(普通)8→7
柏井(普通)7→6 土気(普通)8→7 犢橋(普通)7→6

○2学区のクラス減
八千代(普通)7→6 八千代東(普通)8→7 八千代西(普通)5→4 船橋啓明(普通)8→7
船橋二和(普通)8→7 船橋法典(普通)6→5 船橋豊富(普通)5→4 船橋北(普通)6→5
行徳(普通)5→4 浦安(普通)6→5 松戸国際(普通)6→5 松戸六実(普通)8→7
松戸向陽(普通)6→5

○3学区のクラス減
柏陵(普通)9→8 柏中央(普通)9→8 我孫子東(普通)7→6

○4学区のクラス減
下総(園芸)2→1 富里(普通)6→5 佐倉西(普通)5→4

○5学区のクラス減
銚子商業(海洋)2→1 匝瑳(普通)6→5 市立銚子(普通)7→6

○6学区のクラス減
成東(普通)6→5 東金商業(商業)3→2

○7学区のクラス減
茂原(普通) 大原(総合)5→4

○8学区のクラス減
館山総合(海洋)2→1

○9学区のクラス減
市原八幡(普通)6→5 君津・上総(普通)8→6

2019年春には千葉東9→8クラス,幕張総合(総合)18→17クラス,千葉西9→8クラス,佐原(普通)7→6クラス,長生(普通)7→6クラスのように上位校の定員削減が目立ちましたが,2020年春・2021年春に定員を戻す高校はありませんでした。なお,柏中央・柏陵の定員削減により普通科で9クラス募集の高校は柏南の1校のみとなりました。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2021年春千葉公立「募集定員」「検査内容」一覧(PDF)

入試改革でどう変わる?2021年入試「選抜・評価方法」発表!

2021年春に大きく変わる千葉県公立高校入試。あらためて内容を確認しておきましょう。

《おもな変更点》
○試験区分:「前期選抜」「後期選抜」の2回入試 ➡ 「一般入学者選抜」に一本化
○学力検査:一日で5教科を実施 ➡ 初日に国・数・英,2日目に理・社を実施
集合時間8:45 ➡ 9:30
英語(リスニング含む)50 分 ➡ 60 分
○内申(評定):中学校間の格差を調整 ➡ 廃止(調査書の数値がそのまま使用される)
○その他:(前期選抜)2日目検査 ➡ 学校設定検査

一般入学者選抜では「学力検査」「内申(評定)」「調査書記載事項」「学校設定検査」を各高校が設定した配点で点数化。得点を合計した「総得点」により選抜されます。また定員の20%まで,内申・調査書記載事項・学校設定検査の配点を変更した2段階目の選考が可能(市立高校は2段階目が20%を超える場合あり)。各項目の配点を1段階目の2倍以上に設定できるようになっています(ただし各項目の上限以内)。2020年春までの前期選抜では各項目の配点に制限がありませんでしたが,一般入学者選抜では上限・下限を設定。高校間の配点の幅が狭くなりました。

《選抜方法(配点)の比較》

2020年春(前期選抜) 2021年春(一般入学者選抜)
学力検査 500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
※理数・国際は対象教科を2倍まで可(2021年春は採用校なし)
内申(評定) 0~270点
(135点満点0~2倍)
67.5~270点
(135点満点0.5~2倍)
調査書加点 0~230点 0~50点
2日目検査
→学校設定検査
3~448点 10~150点
(専門学科は200点まで可)
合計 505~1150点 577.5~970点
(専門学科は1120点まで)

では,各高校でどんな選抜となるのでしょう?
7/21(火)に各高校のホームページ上で発表された2021年春の「選抜・評価方法」を見るとわかります。しかし,千葉県教育委員会では他都県のように各高校の選抜方法をまとめた一覧を作成していません。そこで,普通科・理数科・国際関連学科・総合学科96校について,各項目の配点や,合計点に対する比率などを一覧表とグラフにまとめました(PDF)。前年の前期選抜とどこが変わったか?もわかるデータになっています。志望校検討の際に確認しておきましょう。あわせて「一般入学者選抜のキホン」「学力検査の比重が高い」「調査書の比重が高い」「学校設定検査の比重が高い」それぞれの高校ランキングの記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2021年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

一般入学者選抜のキホン

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点
→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり
②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点
→一部の高校で135点×0.5~2倍に圧縮・拡大する場合あり
③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま
→0~50点の範囲で各高校が設定
④2学校設定検査 配点の大きさは高校によりさまざま
→10~150点の範囲で各高校が設定(専門学科は200点まで)

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,96校のうち「学力検査」が全体の半分を下回る高校はありません。60~69%は33校,70~79%は43校,80%以上は8校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が40%を超える高校はなく,「学校設定検査」が20%を超える高校は1校のみ。新しい入試制度でも「学力検査」が最重視されているのです。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
小金高(総合) 87% 12% 2%
千葉高 87% 12% 2%
千葉東高 87% 12% 2%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
佐倉高(理数) 86% 10% 4%
佐倉高(普通) 84% 11% 5%
検見川高 83% 11% 4% 2%
長生高(理数) 81% 18% 1%
東葛飾高 80% 11% 10%

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
船橋啓明高 62% 33% 3% 2%
船橋東高 63% 34% 2% 1%
浦安南高 55% 30% 5% 10%
我孫子東 54% 29% 5% 11%
小見川高 54% 29% 5% 11%
鎌ヶ谷西高 54% 29% 5% 11%
佐倉南高 54% 29% 5% 11%
沼南高 54% 29% 5% 11%
関宿高 54% 29% 5% 11%
八千代東高 54% 29% 5% 11%
四街道北高 54% 29% 5% 11%

学校設定検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
市立柏高(普通) 60% 16% 4% 20%
姉崎高 60% 16% 6% 18%
市川南高 60% 16% 6% 18%
行徳高 60% 16% 6% 18%
松戸馬橋高 62% 17% 4% 18%
柏陵高 61% 16% 6% 17%
多古高(普通) 61% 16% 6% 16%
犢橋高 52% 28% 5% 15%
野田中央高 52% 28% 5% 15%
船橋二和高 52% 28% 5% 15%

一本化初年度!2021年春入試の検査内容を発表

入試改革により「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して最初の入試となる2021年春。各校でどんな検査が行われるのか?押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
2020年春の前期「第2日の検査」と2021年春の「学校設定検査」を比較すると,「面接」の実施は81校131学科→82校135学科と最も多く,「自己表現」51校76学科→45校60学科,「作文」13校16学科→10校13学科,「適性検査」9校16学科→8校12学科と続きます。「集団討論」1校1学科,「小論文」1校2学科は前年と同数で,「学校独自問題」は前年に続き実施校なしという状況でした。実施校が増えているのは「面接」のみで,「自己表現」「作文」「適性検査」では減っていますが,これは2つの検査を実施する高校が27校43学科→18校24学科に減少しているためです。
全体的に前年の前期選抜と同じ「学校設定検査」とする高校が多くなっていますが,「評定(調査書の内申)」の重みを「0.5~2」の間で設定する「K」値の変更などが散見されるため,志望校を選択するうえでしっかり確認しておきましょう。下の記事とあわせて,高校別の検査内容を一覧にした「2021年春千葉公立「面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査・独自問題」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,7月21日(火)には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,「評定」「学力検査」「学校設定検査」それぞれの配点(満点)が判明する予定なので,確認しておきましょう。

①「K=1」以外に設定する学校

「学力検査」は100点満点×5教科=500点満点,「評定」は5段階評価×9教科×3学年=135点満点で算出されます。従来の「後期選抜」では「評定」に「K」と呼ばれる係数(1以上の整数)を乗じて「学力検査」に対する比重を上げることができました。2021年春の「一般入学者選抜」では「K」の範囲を「0.5~2」の間で設定でき,「評定」の比重を半分(67.5点満点)から2倍(270点満点)に変動させることが可能になっています。「K=1」とする高校が主流ですが,それ以外に設定する高校では「評定」の点数が大きく変動することになるため,志望校を検討する際には「K」値を確認しておきましょう。
「K=0.5」(67.5点満点)の高校:検見川高・小金高・佐倉高・千葉高・千葉東高・東葛飾高・船橋高
「K=2」(270点満点)の高校:我孫子東高・市原緑高・浦安南高・小見川高・鎌ヶ谷西高・犢橋高・佐倉東高・佐倉南高・沼南高・沼南高柳高・関宿高・銚子高・野田中央高・船橋啓明高・船橋東高・船橋二和高・八千代東高・四街道北高

②「学校設定検査」を変更したおもな高校

2020年春の「前期選抜」で行われていた「第2日目の検査」と比較して,実施内容を変更したおもな高校は以下の通りです。
磯辺高:面接→作文  市原緑高:面接・自己表現→面接  柏南高:面接→作文
鎌ヶ谷高:作文→自己表現  鎌ヶ谷西:自己表現→面接  木更津東:自己表現→面接
君津(普通科):面接・自己表現→自己表現  行徳高:面接→面接・自己表現
検見川高:作文→面接  国府台高:作文→面接  佐倉南高:面接・自己表現→面接
関宿高:面接・作文→面接  匝瑳高:作文→面接  袖ヶ浦高:面接・自己表現→自己表現
東金高(普通科):自己表現→面接  市立習志野高:面接・自己表現→自己表現
野田中央高:自己表現→面接・自己表現  船橋高:面接→作文
船橋二和高:自己表現→面接・自己表現  船橋法典:面接→自己表現
幕張総合(総合学科):面接→面接・自己表現  市立松戸高(国際人文科):面接・作文→面接
松戸六実:面接・自己表現→自己表現  茂原高:自己表現→面接  八街高:面接・その他→面接
四街道高:自己表現→面接・自己表現  四街道北高:面接・自己表現→面接

③「傾斜配点」を行う高校

理数科と国際関係に関する学科では従来の「後期選抜」と同様に,理数科では数学・理科の得点,国際関係では英語の得点をそれぞれ1.5倍または2倍して選抜できる「傾斜配点」が導入されています。2021年春は木更津高(理数科)・市立千葉(理数科)を除く対象学科すべてで「傾斜配点」が採用されました。
「数学・理科を1.5倍」する高校(理数科):船橋高・柏高・佐倉高・佐原高・匝瑳高・成東高・長生高
「英語を1.5倍」する高校:松戸国際高(国際教養科)・流山おおたかの森高(国際コミュニケーション科)・
成田国際高(国際科)・東金高(国際教養科)・市立稲毛高(国際教養科)・市立松戸高(国際人文科)

④「志願理由書」の提出が必要な高校

「志願理由書」は2014年春の入試まで全員が出願する高校へ提出していましたが,2015年春より高校が必要とした場合のみ提出するよう変更。以来,提出校は年々減少傾向にあります。2021年春の「一般入学者選抜」でも「志願理由書」の運用は従来通りで,提出校は7校8学科→6校7学科に減少しました。
「志願理由書」の提出が必要な高校:浦安南高・上総高(園芸科/君津高と統合)・行徳高・
幕張総合高(総合学科・看護科)・薬園台高(園芸科)・八千代高(体育科)

2020年(令和2年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

2020年春の「評定合計平均値(m値)」を発表。
2021年春からの調整(算式1)廃止で内申はどうなる?

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。ただし,県内すべての中学校が一律の評価基準で生徒の内申をつけることは不可能で,3学年合計の平均が100点を超える高い中学もあれば,90点を下回る低い中学もあります。
そのため,2008年春の入試から中学でつけた内申点をそのまま使わないようになり,
自分が通う中学校の平均が「95点」より高い分が減点され,低い分が加点される
というしくみになりました。
たとえば,別々の中学に通う隆君と恵さんの内申が同じ81点の場合
・隆君の中学が平均105点だと95点より10点高い分が引かれ,71点に
・恵さんの中学が平均85点だと95点より10点低い分が足され,91点に
隆君と恵さんの内申点は20点も差がつくことになり,
同じ内申点でも中学が違うと有利になったり,不利になったりする
ことが起こるようになりました。

2020年春の各中学校の平均内申(m値)を見ると,県内最高の中学は「106」点,県内最低の中学は「85」点で,その差は「21」点もありました。県が定めた基準値95点からの差が大きくなればなるほど強制的な調整も大きくなり,特に県内最高の「106」点の中学では個々の生徒の内申点が一律で「11」点も引かれてしまうことになるので,本来なら合格できた高校に届かなくなることも起こりえます。評定平均が高い中学には“評価基準が甘い”場合もあれば,“学力の高い生徒が集まっている”場合もあるのです。特に後者の場合,内申が不当に下げられたことになります。

くわしくは→千葉県公立高校入試システムp.71「算式1って何だろう?」

2021年春からは,前期選抜・後期選抜を一本化する大きな入試改革の中で内申調整(算式1)を廃止。在籍中学でつけられた評定の点数がそのまま入試に使われるようになり,“学力層が高い中学の内申が不当に下げられる”ことが解消されます。一方で,評価基準が”甘い中学”と”厳しい中学”で不公平が生じる状況に戻ることになりますが,内申調整廃止の理由や今後の対応について県教育委員会は明確にしていません。

なお千葉県の内申は,例えば東京都と比べると全体的に高くつけられています。
2020年春入試の9教科5段階評価で「5」~「1」それぞれがつれられた比率を見ると,
千葉県:「5」=18.0%,「4」=30.5%,「3」=39.6%,「2」=8.8%,「1」=3.1%
東京都:「5」=12.2%,「4」=24.9%,「3」=48.1%,「2」=11.7%,「1」=3.1%
という状況で,「5」「4」の比率が東京都で37.1%に対して千葉県では全体の半分に近い48.5%くと高くなっています。これで”東京都より千葉県の中学生の学力が高い”ということにはなりません。千葉県では評定基準の”甘い中学”が多いと考えた方がしっくりきそうです。現状で高めにつきやすい千葉県の内申ですが,内申調整が廃止されるとさらに上がる可能性もあります。内申調整が導入される2008年春までは「5」「4」の比率が52.9%という年もありました。同様の状況に戻る可能性もあるので,注意が必要です。なお,2021年春の入試でも学力検査500点に対して,内申は135点満点とする高校が多いと推測されます。内申はもちろんですが,より比重が高い学力検査の対策をしっかり行うようにしていきましょう。

参考までに2020年春の中学校別・平均内申の一覧(PDF)を掲示しました。在籍中学の平均内申を他校と比較しながら確認しておきましょう。

2020年入試の「選抜・評価方法」を発表!

10月中旬に前期選抜・後期選抜それぞれの「選抜・評価方法」が各高校のホームページで発表されました。前期では各高校がさまざまな方法で選抜を行っていますが,2018年春入試より選抜方法の透明化を図る方向で見直しが行われ,

①「学力検査」  ②「調査書(評定)」
③「調査書(出欠・行動・特別活動・部活動・特記事項)」
④「2日目検査(面接・自己表現・作文・小論文・適性検査・独自問題・その他)」

の合否判定に使うすべての資料を点数化して合計した「総得点」で選抜するように変更。これにより,選抜資料①~④の配点や比重がはっきりわかるようになりました。前期選抜・後期選抜で行われる最後の入試となる2020年春に配点などを変更する高校は多くありません。しかし,東葛飾高が前期で「評定」を135→67.5点満点に縮小するなど大きな変更も見られます。まずは普通科・理数系学科・国際系学科・総合学科96校について資料ごとの配点や比重をまとめた一覧(PDF)で志望校の選抜方法を確認しておきましょう。あわせて「前期選抜のキホン」「学力検査の比重が高い高校ランキング」「調査書の比重が高い高校ランキング」「2日目検査の比重が高い高校ランキング」の記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2020年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

前期選抜のキホン   →くわしくは「千葉県公立高校の入試システム」(PDF)

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点

→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり

②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点(在籍中学の平均値により加点・減点あり)

→一部の高校で135点×0.4~2倍に圧縮・拡大する場合あり(県立千葉では総合点に加算せず参考扱い)

③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま

→5点満点の高校もあれば230点満点の高校もあり

④2日目検査 配点の大きさは高校によりさまざま

→3点満点の高校もあれば448点満点の高校もあり

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が大きく異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,「学力検査」が全体の半分を下回る高校は96校中6校しかありません。60~69%は35校,70%以上は42校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が50%を超える高校はなく,「2日目検査」が50%を超える高校もありません。前期選抜でも「学力検査」が最重視されているのです。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
県立千葉高 99% 1%
千葉東高 89% 10% 2%
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
長生高(理数) 81% 18% 1%
東葛飾高 80% 11% 10%
佐原高(理数) 79% 18% 0.7% 2%
県立柏高(理数) 78% 18% 2% 2%
佐倉高(理数) 78% 18% 4%
小金高(総合) 78% 21% 2%

県内の上位校が並びます。最も学力検査の比重が高いのは県立千葉高です。「総得点」は505点満点。調査書は点として加算せずに参考とする程度で,作文も5点満点と小さく,ほぼ学力検査500点満点で合否が決まる選抜方法といえます。上位校では調査書の部活・生徒会などの実績がほとんど加点対象になりません。また,2日目検査の比重を低く設定する学校が多く,1~10%にとどまる状況です。さらに千葉東高では内申を0.4倍,県立船橋高・東葛飾高では内申を0.5倍に圧縮していることから,相対的に学力検査の比重を高めています。県立船橋高・長生高・佐原高・県立柏高・佐倉高・成東高の理数科では数学・理科を各1.5倍(合計600点満点),成田国際高の国際科では英語を1.5倍(合計550点満点)にして学力検査の比重が8~9割を占める状況です。「学力検査の比重が高い高校」では,評定に自信がなくても学力検査の得点力が高ければ有利になるといえます。

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
野田中央高 43% 23% 20% 13%
小見川高 48% 26% 11% 14%
千城台高 61% 33% 4% 2%
船橋東高 64% 34% 1% 0.4%
沼南高柳高 56% 30% 3% 11%
鎌ヶ谷西高 47% 25% 7% 21%
四街道北高 46% 25% 7% 22%
犢橋高 45% 12% 20% 23%
船橋豊富高 58% 16% 16% 10%
市原高 53% 14% 17% 16%

野田中央高・小見川高・千城台高・船橋東高・沼南高柳高・鎌ヶ谷西高・四街道北高は評定を2倍した270点満点です。最も調査書の比重が高い野田中央高では評定270点満点・その他230点満点としていますが,比重は学力検査と同じ43%です。船橋東高は,上位校では珍しく評定を2倍の270点満点としていますが,2日目検査の面接が3点満点と小さく,学力検査の比重が64%を占める状況です。

2日目検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
市立習志野高(普通) 46% 12% 41%
関宿高 50% 14% 7% 30%
船橋法典高 50% 14% 6% 30%
松戸馬橋高 53% 14% 3% 29%
多古高(普通) 52% 14% 6% 28%
市立柏高(普通) 56% 15% 2% 26%
八街高(総合) 52% 14% 10% 23%
京葉高 57% 15% 5% 23%
犢橋高 45% 12% 20% 23%
四街道北高 46% 25% 7% 22%
行徳高 60% 16% 2% 22%

調査書よりも比重が高く,学力検査に次いで2日目検査を重視する高校が目立ちます。最も比重が高い市立習志野高(普通)は,自己表現400点満点・面接48点満点で,あわせると学力検査500点満点に近い比重です。特に自己表現の配点が高いため,事前の準備をしておきましょう。また,習志野市内生の優先入学制度があるため,注意が必要です。

2020年春の『入学者選抜実施要項』を発表!

9/12に千葉県教育委員会より『令和2年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項』が発表され,後期選抜に使用される「K」の値や,傾斜配点(理数科・国際教養科などで特定教科の得点にかける倍率)が判明しました。前期選抜・後期選抜として実施される最後の入試ということもあり,ほとんど変更はなく,佐倉南高が「K」を2→3とした程度です。募集定員や検査内容とともに「K」「傾斜配点」を一覧にまとめました。志望校について,来春の選抜方法を確認しておきましよう。

2020年春千葉公立「定員・面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査」一覧(PDF)

2020年春入試の募集定員を発表!

県内国公私立の中3生は前年より約480人減少の約53,420人となる見込みです。これに伴って千葉公立高(全日制)の募集定員は440人(11クラス)分減りました。
1学区では泉5→4クラス,2学区では市川東・津田沼各9→8クラス,船橋豊富6→5クラス,市川工業(建築)2→1クラス,3学区では鎌ヶ谷西7→6クラス,5学区では旭農業(園芸)2→1クラス,6学区では大網(普通)2→1クラス,松尾4→3クラス,9学区では君津青葉・京葉各4→3クラスと,全県で11校の定員削減です。学区別に見ると,1・3・5学区各1クラス減,2学区4クラス減,6・9学区各2クラス減となり,4・7・8学区は変動がありませんでした。
2019年春は千葉東9→8クラス,幕張総合(総合)18→17クラス,千葉西9→8クラス,佐原(普通)7→6クラス,長生(普通)7→6クラスのように上位校の定員削減が目立ちましたが,2020年春に定員を戻す高校はありませんでした。なお,市川東・津田沼の定員削減により普通科で9クラス募集の高校は柏中央・柏南・柏陵の3校のみとなりました。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2020年春千葉公立「定員・面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査」一覧(PDF)

2020年春入試の検査内容を発表!

前期選抜・後期選抜になって10年目の千葉公立入試。2021年春には一本化されるため,前期・後期としては最後の入試です。
押さえておきたい変更点を見ていきましょう。2020年入試で前期の「第2日の検査」を変更したのは5校5学科,後期「必要に応じて実施する検査」を変更したのは千城台1校のみでした。2018年春の変更は前期18校19学科,後期5校5学科で,特に「適性検査→自己表現」「自己表現→面接」という前期の変更が目立ちました。しかし,ここ2年の変更は落ち着いている状況です。近年は前期選抜枠の比率変更も少なくなっていますが,2020年春は県立船橋(理数科)が60%→100%に拡大するため,注意が必要です。高校別の検査内容については,2020年春千葉公立「面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査・独自問題」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,2016年春からは専門学科の前期定員枠が「50~80%」→「50~100%」に拡大。2018年春の前期選抜では内申(調査書の評定),学力検査,2日目検査など合否判定に使うすべての資料を点数化した「総合点」で選抜されるように変更されています。2019年10月中旬には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,内申・学力検査・2日目検査それぞれの配点(満点)が判明するので確認しておきましょう。

①浦安・生浜・大多喜・沼南・成田北で前期2日目検査を変更,志願理由書の提出は7校8学科に減少

2020年春に前期選抜「第2日の検査」を変更する高校はわずかでです。
浦安高:面接・自己表現→自己表現
生浜高:面接・自己表現→面接
大多喜高:面接→自己表現
沼南高:面接・自己表現→面接
成田北高:面接→自己表現

後期選抜の「必要に応じて実施する検査」は実施校が減少しており,2020年春は千城台高校が前年に実施していた面接を廃止します。

志願理由書の提出が必要な高校も年々減少傾向にあります。2020年春は幕張総合高校(総合学科・看護学科)のうち総合学科で提出不要となったことから,提出校は7校9学科→7校8学科まで減少しました。

②県立船橋高校は理数科の前期選抜枠を60%から100%に拡大

専門学科の前期選抜定員枠は2016年春から「50~80%」→「50~100%」に拡大。これに伴って多くの専門学科が前期枠を100%とする中で,長生(理数科)・成東(理数科)・松戸国際(国際教養科)は80%,佐倉(理数科)・市立稲毛(国際教養科)・市立千葉(理数科)は75%を採用しています。
県立船橋(理数科)では2019年春まで普通科と同じ60%としていましたが,2020年春は一気に100%へ拡大。後期選抜は(欠員が出なければ)廃止となりました。2019年春の県立船橋(理数科)は,実質倍率が前期選抜で4.46倍(受検者107名→合格者24名),後期選抜で2.63倍(受検者42名→合格者16名)と,かなりの高倍率でした。仮に前期の受検者が前年と同じ107名だった場合,前期枠が100%となることで実質倍率が4.46→2.68倍に緩和される計算です。それでも高倍率ではありますが,前期・後期一本化を1年先取りした形になり,「前期で一度落とされて後期で合格」という状況が改善されるといえます。